カウンター
沈黙せよ!艦隊
突然だが・・・
俺が一人暮らしをしないのにはいくつか理由がある
寂しいから、お金が勿体ないから
そして何より・・・
ゴキブリに一人で対処するのが嫌だからだ!
…
さて・・・親が二人で旅行に行った
かなり珍しいことだ
というか俺が知る限り初めてだ
言うまでもなく良いことだ
が
唯一懸念があるとすれば、俺しかいないときにゴキが出ることくらいだな…
まあそんな都合の悪いことはないだろう
いくら何でもピンポイントすぎる
そも、この家は滅多に出ない
3年に一度くらいのはずだ
故に心配なんてない…
なんて思いながら、家の壁をふと見ると
…
黒い影が
え!?!?!?!?
いやいやいやいやいや
今まさに考えていたことが・・・具現化したってこと!?
いやいやいやいや!?
具現化するなら女とのファック系にしろよ!?
まじでそんなことある!?
などと・・・
混乱しつつもまずは瞬時にやつと距離を取る
ともかくまずは武器
武器がいる
スプレーは2階の自室だ
急いで階段を駆け上がる
おっとり刀で・・・と言いたいところだが
ここはスプレーだ
むろん、刀もあるがな!
さあ
仕方あるまい
俺が倒すしかない
やつが消えると厄介だ
一気にゲリラ戦状態になり、難度が爆上がりする
先制あるのみ
覚悟を決めると一気に感覚が研ぎ澄まされてきた
普段は気にならない時計の音さえも妙にクリアに聞こえる
(ス・・・)
階段のほうをのぞき込む
俺の予想ではまだそんなに移動していないはずだ
が!!
(カサカサカサカサ!!)
!!!!!
今、視界の端で・・・何か動いたぞ!?
が
刹那
(消えた・・・!?)
ドコだ!?
やつは光に負の走性を持っている
故に明るい場所には来ない
言い換えればこのLEDで照らされた自室は聖域!
と思っていた
(カサ・・・)
俺の耳が僅かな異音を捉えるまでは・・・!
ああ
なんということか
俺の部屋に自ら入ってきたのだ
(嘘・・・だろ?)
驚くべきことに
本能に抗い・・・
こいつはここへ向かってきている!!
これが淘汰圧でなくて何なのか!
やはり俺は世界から許されてなどいなかったのだ!
うあああああ!!
リアルに叫びながらスプレーを乱射する俺
さっき風呂に入ったばかりなのに滝のように汗が流れる
瞬時に退散するG
そこにブラインドショットをかます俺!
・・・
恐る恐る奴が逃げたほうを見てみると・・・
(・・・)
ひっくり返って沈黙していた
か・・・
勝った・・・
まずは一安心
とりあえず、念押しで死体撃ちをかける
しかし・・・
ここで疑念が
そう
移動が速すぎる
一階から二階まで、いくら壁や天井を伝ったとはいえ・・・な
果たしてここで沈黙しているのは、先ほどと同個体か?
沈黙の艦隊でもあった
敵艦が高速移動しているように見えて・・・
実は2艦が交互に現れていたパターンだ
これは・・・どっちだ!?
ソナー員のごとく耳を研ぎ澄ませる俺
家の中の探索を開始する
手にはスプレー缶
そおっとあちこちのドアを開け・・・
順番に確認していく
が
いない・・・
結局、結論はわからずじまい
何でもいいから沈黙してくれ・・・
まじで・・・!
つうことで
つづく
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