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絶望の空に我が名を呼ぶがいい①
-絶望の空に、我が名を呼ぶがいい
雷鳴とともに、私は来よう-
〜PCゲーム、黄雷のガクトゥーンより抜粋〜
…
ホワイトデーのお返しは何にしよう?
そうだ!アマゾンで見つけたあれにしよう!
…ポチッとな
きっと喜ぶぞ…!
3月5日、金曜日…
これが俺の最後の思考となることなど
このときは誰も予想だにしなかった
その数時間後、全てが絶望によって塗り潰され
俺の頭からおよそ「思考」と呼べるものが無くなってしまうのだから…
…
その日の夜、ラインが来た
長いライン
とても嫌な予感がする
俺は震える手でそれを開いた
どうか杞憂であってくれ
どうか…お願いだ…
…
事のあらましを簡単に言うと
女にフラれた
俺が強く強く強く依存していたもの
それに
俺は
フラれた
理由はよく分からない
が、どうやら女は冷めやすい性格らしい
俺が女を想っているほど、女は俺を思っていなかったのだ
ラインの内容は、今年に入ってからずっと体調が悪く、俺の相手をしている余裕がない
だから、一旦別れたい
というもの
文面を素直に受け取れば、時間が経てばまたよりを戻せるとも取れるが…
本当に体調不良だけが原因なら、回復するまでしばらく会えないけど大丈夫?とかそういう内容になるはずだ
別れる、だなんて強烈なワードは出てこない
つまり、別れるありきで創られた文章だということ
俺はそう考えた
とどのつまり、俺は女というものを究極的には信じていない
今まで、出合い系なんかで散々、裏切られまくってきたんだ
だが
ここで諦めるわけにはいかない
俺は君を失いたくないんだ
こういうとき、俺はいつもアドバイザー兼オブザーバーを頼る
ANAとともぼーだ
しかし
この超非常事態には
同じく超が付くソリューションが要る
そう…
俺は知っている
こんな場面に相応しい男を…!!
助けてくれ
俺は呼んだ
絶望の空に…
その名を…!!
ライ…
雷…
雷電王…閣下…!!
そして…
その男は本当に来た
俺のいる伊丹に
雷鳴ではなく
バイクの排気音とともに!
つづく
つづく
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