公開結社豪泣部

常務で検索すると、こいつがいっぱい出てくるな・・・

・・・

さて

今日は珍しく、俺の勤務する店舗に常務が来た

常務・・・と言っても販社の常務だが

（一体何なんだろう・・・）

そう思いながら、俺が常務のほうを見ていると

常務の甲高い声が響いた

「おお！久しぶりだねえMくん！君にちょっと話があるんだ！ちょっといいかな？」

え

俺に話って何

戸惑う俺といつものようにニコニコしている常務

この対照的な構図を広げながら椅子に座った

「あのね、Mくんの今後の配属についてなんだけど、君は新店舗じゃなく、あっちの店の新車担当として３月から働いてもらうから！」

話を解説しよう

元々俺のいるこの店舗は統廃合され、大型ショッピングセンターに併設された新店舗になる

３月の話だ

そして俺が配属発表の際に聞いた話では、俺はこの新店舗のスタッフになる、ということだったのだが・・・

それがどうやら違うらしい

この常務は、そう言っているのだ

俺は新店舗のスタッフではなく、昔からある他の店舗のスタッフになる

唐突に今日、それを知らされた

俺は余程、目を白黒させていたのだろう

常務が大丈夫を連発している

突然のことだから驚かせちゃったかな？

ニコニコしながら常務が言っているが、俺にとって肝心なのはそこではない

（これはラッキー？それともアンラッキー？どう捉える・・・？？）

まあ実際どうなのかはその時になってみないと分からない

考えても詮無き事

だが考えずにはいられない

俺の心の安寧は今日現れた常務の言葉によって、呆気なく崩壊し、考えても仕方のないことを考えてしまう日々が始まってしまったのである・・・

しかしあれだな

現実は本当にいつも想像の斜め上のカードを平気な顔して切ってくるな

びびるわ

つうことでつづく！

「私の初めてのお客様になってください！」

自動車販売において、有効だとされる新入社員専用の殺し文句・・・というほどではないが、決め台詞がこれである

販社へ出向したその日、このセリフを上司から聞いたときは本当に衝撃を受けた

そう

あまりにも気持ち悪いがセリフであるからだ

何だよ

「私の初めてのお客様になってください！」

って

バカか

キモ過ぎるだろまじで

エロゲーのヒロインがよく言う

「私の初めてを奪ってくださぁい！」

じゃあるまいし

それ以降、俺はその「私の初めての（以下略」をロストバージン式セールスと名付け

心の底から否定するようになった

上司からはロストバージン式セールスしようぜ！みたいなことを言われることもあるが、いつもお茶を濁している

あんな気持ち悪いセリフ

童貞が思いついたような売り方

俺は！

絶対に！！

しない！！！

俺の数少ない意地の一つである

実際、俺が初めて車を売った時も、そんなことは一言も言わなかった

つうことで俺の孤独な闘いは今日も明日も明後日も・・・

つづく！

今日は昔ミニ四駆で世話になっていた店の店長が棚卸するっていうから、それを手伝ってきたナ

店そのものはもうないが、まだ在庫が残っている

その在庫を保管する倉庫には、山のようなプラモデル、エアガン、おもちゃ、ラジコン・・・

それらを一つずつカウントして、確定申告をしなければならない

いくらのものがいくつあるか、とかそういうのをひたすら数えて記録しまくるのだ

今日は俺の仕事が休み、ということもあり店長を手伝って来た、というわけである

なかなか骨が折れる作業ではあるが、

非常に懐かしい気持ちになる

このプラモデルたちがかつて、あの店の棚に所せましと並んでいたのかと思うとな

旧友にあったような気持ちにさえなる

この大量のプラモデルたちがかつて、あの店で俺や店長たちのやり取りを何年も見守ってきたのだ

俺からすれば、そこらの量販店で売られているものとはわけが違う

色あせ、角が潰れたパッケージでさえ俺からすれば価値がある

そんなプラモデルたちが並ぶ倉庫はホコリ臭さこそあったが、決して居心地が悪いということはなかったのである

つうことで来週もその棚卸の手伝いをするナ☆

三月までに終わるとよいのだが・・・

つうことでつづく

今日は補習

俺は先月、ノルマとやらを達成できなかったから、補習を受ける羽目になったのだ

だが

俺にとって本日のメインイベントはそれではない

最大のイベントはその道中

そう

高速道路である！

俺は今まで一人で高速というものに乗ったことがない

緊張する

つうかなんだか嫌な予感がする



高速を逆走する老人に出くわすとか

居眠り運転のトラックとか

あとは変化球で運転中にうんこが漏れそうになるとか

嫌な想像が脳を駆け巡る

やばい・・・！！

と、いうわけで俺はリスクヘッジのために一時間近く余裕を持たせて家を出た

そしていざ！

高速道路へ！

俺としては前後にトラックがない状態が理想

トラックがいると前方の視界が悪くなるし、それにぶつかったときのダメージもでかい

だからトラックに挟まれるという事態は避けたい

避けたいの

だが・・・

そんな俺の思いとは裏腹に、俺はトラックに挟まれていた

しかも

トラックが遅い！

邪魔だし遅いとむしろ危なっかしい

ヒヤヒヤする

しかしどうやらこれには理由があるようで、後から知ったのだが、トラックの制限速度は普通車よりも遅く設定されているらしい

マジかよ

まあそういう些細なアレコレはあったが、俺の悪い予感とは裏腹に無事補習が行われるところに着き

補習を受けて今日のメインイベントは終わり

悪い予感って外れるときもあるんやな

つうことで

つづく！

自動車ディーラーに来る客は、およそ2種類に分けられる

この車を買う！って感じで来る決め打ち型と

なんとなく見に来たタイプの客

割合にして１：９くらいだろうか

前者の決め打ち型の客は非常に楽である

相手が欲しがっているものをはいどうぞと渡すだけでよい

女で例えるなら、股を広げて待っている女のようなものである

ピッパラをこちらが入れればそれでもう任務完了

実に楽である

販社に来て数か月の俺にでもできる

だが

唯一にして最大の問題が一つ

さっきも言ったが、割合にしてその手合いが「１」である、という点だ

故にこれに頼りきるわけにはいかない

そこで圧倒的多数を占める「何となく見に来たタイプ」をうまくゲットしていかなくてはならなくなってくる

女で例えるなら、街頭で適当に歩いている、ビッチでも何でもない女をその場で口説き、ファックまで持ち込むようなもの

当たり前であるが、これが至難である

きっと俺と上司の間にある能力の、その最たる違いとはここにあるのだろう

知りたい

めっちゃ興味ある

早く俺にもそれを教えてくれ！

いやもう待てない

お前ら上司を観察して、勝手にスキルを盗んでやるぜ！！

と考えた俺は上司たちをしばらく観察することに

俺はウォール街の覇者になる男である

そしてこれは、言わばその登竜門

さあさあ！

脈なしの客をコマして股を開かせるテクニックを俺に見せてくれ！！

・・・

そして幾星霜

俺は気付いた

いや、気付いてしまった

決定的なことに！

そう・・・

上司連中も

実は・・・

股を開いて待っているタイプの客しか、ゲットできていないということに！！！

マジかあああああああああ！！！！！

つうことで

ウォール街の覇者への道はまだまだ・・・

続く！！