カウンター
くそ

午後五時
営業所で俺は震える手でスマホを握りしめていた
そう
今からこないだ受けた某市役所の一次面接の結果を見るのだ
胸は早鐘を打ち
呼吸は荒い
嗚呼
お願いだ
せめて一次くらいは通っていてくれ・・・
そう願いながら面接結果のページを開く
俺の受験番号は551
アイスキャンデーを彷彿とさせる数字であるが、果たして・・・
そうして数字の羅列から探す
そして・・・
・・・
無い
無いのだ
俺の受験番号!
はぁ・・・
命まで吐き出してしまいそうなほどの勢いでため息を吐く
そうか
一次面接でさえ俺は誤魔化しきれなかったか
1200人くらい受けて通ったのは200人くらい
確かに難しめではある
難しめではある、が・・・
さすがに凹む
一体何がいけなかったのか
転職理由か?
自己PR?
何だっていうんだクソ
女からある日突然既読スルーされたときのようなこの気持ち
しかし
絶望している暇も失望している暇も
乙った自分を合理化している暇も
ありはしない
次は勝つ
それだけだ
さてさて、どうしたもんかなあ
つづく
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