公開結社豪泣部

俺は自分の事を話すのが嫌である

嫌だし苦手

自分の話になんかに需要が有るとは到底思えないし

俺の異端な価値観や考え方が、そうしたものから垣間見えてしまうのではないかという恐れもあるからだ

俺は会社では目立ちたくないし、没個性的でありたい

とはいえ、だからと言って飲み会とかから逃げているとそれはそれで悪目立ちする

このジレンマにいつも苦しめられている

さてさて

女から落ち込んだのかと聞かれた俺は

素直に事実を話した

そこからの話である

「落ち込んだのー！？ああもう！今、猛烈にＭくんをこう、抱きしめて、頭をこうわしゃわしゃってしてあげたい！！ムツゴロウさんみたいに！！」



俺「！？！？！！！！！？？？？！！」

マジかよ

どういう展開！？

とりあえず、何かが強烈にこの女に刺さったらしい

よくはわからんが、俺の話で喜んでもらえたようで何よりである

つうか抱きしめて慰めるくらいならしゃぶって欲しいぜ

その後、やっと俺に当てられていたスポットライトが消え、飲み会はふつうの雑談に戻った

はあ

一安心だぜ

とまあこんな感じだったな

一晩のことを無駄に三日くらいかけて書いてみたのは、特に面白い事もなかったからだな

あーあ

ネタが欲しいぜ

あと記事を書く気力も、やけどな・・・

つづく

俺に話が向いてしまった

その場にいた３人の女＋一人の男から一斉に注目される

まずいな

俺は話を適当に取り繕うにことにした

最後に女がいたのは大学のころ

それくらい前なら、あまり深く掘り下げられることもないと踏んだから

まあ実際、タイ人の女とファックしたりしたし

嘘はついてない

もちろん、うさんくさいタイ人だということは黙っているが

最後は早漏過ぎて俺が嫌われたという落ちだったのだが

これではあまりにも格好悪いし

この場で言うのもはばかられる

だから、最後どうなったかの部分は２月くらいに引っ掛けていたあの尻軽フリーター女を使う

ある日突然連絡が取れなくなった、というあれである

これならまあまだ耳障りは良い

という思考を数秒で済ませ・・・

「最後におったんは大学のころやなあ・・・。」

俺がドギマギしながら答えるとすかさず女が突っ込んでくる

「最後はどうなったの！？東京の大学だったから、遠距離になるから分かれたの！？」

おお

来た来た

その質問は想定済みだ！！

俺は数十秒前に用意した答えを返す

「最後は、なんかある日ラインをスルーされるようになって終わってしまったわ。あはは・・・」

さて

これで俺の話は終わり

満足しただろう？お前ら！この話はもう終わりだ！！

とはならなかった

「そんときＭくんはどうしたの！？へこんだ！？」

！？

こいつ、何故にそんなに俺の話を掘り下げる！？

どうだっていいだろ！？

ここで相当面食らった俺は・・・

「まあ、結構落ち込んだよ・・・。ははは・・・。」

力なく笑う

思わず本当の事を言ってしまった

俺は土壇場に弱い



つうことでこっからの話は長くなってきたので次回で

つづく

水曜日は同期の女にみんなで飲みに行こう！と誘われた

誘われること自体は喜ばしいことである

俺に需要がある、ということなのだから

実際、その女は

「Ｓ君は今回、敢えて誘わなかったよ。理由はまあ・・・分かるよね？」

そんなことを言っていた

Ｓ君、悪いやつではないんだがな

とはいえ、この俺よりも女受けが悪いって一体、どういうことなんだ・・・

しかし、水曜日はマスターとデッドプールに行く約束をしていた

おいおい

どうしようか

・・・

ちなみにだが

今までこの手の寄り合いからは距離を置いてきた

興味が無いからだ

会社の人間、というものに

全くと言っていいほど！！

だが

しかし

そのせいか、社会性社交性に欠ける問題児、のような扱いを最近受けつつある

そう

俺が一匹オオカミといえば聞こえはいいが、あぶれているような立ち位置にいるせいだ



研修の時も可能な限り、隣に人がいない席を選んでいた

思えば、そういうところから俺の問題児としてのイメージ像が形作られてきたのかも知れない

まずいな

このまま「Ｍ君は誘ってもいつも来ない」的な噂が流れてしまうと・・・！

兎にも角にも、特に女というものは噂話が好きである

俺は会社では誰かの悪口と噂話だけは絶対にしないと肝に銘じているが

如何せん、俺以外の人間は悪口も噂もやりたい放題である

俺の好ましくない話が出回ってしまうことは可能な限り避けたい

ということで俺はマスターとの約束をキャンセルし、飲み会に行くことに

無論、飲み会でも基本は大人しくしている

空気になってしまわない程度に振る舞う

てな感じで飲み会は順調に経過し・・・

デザートをみんなで注文するステージへと突入した

嗚呼

イイ感じだ

このまま、俺にスポットライトが当たらないまま、終わってくれ・・・

なんて

思っていた矢先！

一番来てほしくない類の話題が俺に飛んできた

「Ｍ君って最後に付き合ってたのいつ！？」

うあー

正直、出会い系で釣った女と遊んだことはあるが、普通の男女交際というものはほど経験が無い

とはいえ、こんなことを言おうものなら、この噂好きの女どもに瞬時に広められてしまうだろう

とても不名誉なことだ

うう

どうしたものか・・・

つうことでつづく

今週の火曜日・・・

「今日はノー残業デー！」

ということで先輩が色めき立っていた

定時になった瞬間帰るぞ！！

何度も仕事中、そう言っていた

・・・

ほんとかよ

時間にルーズなこの店の連中に果たしてそんな芸当、本当にできるのだろうか

だってそうだろ

定時が過ぎてもこの店の連中はちっとも慌てた様子が無い

俺が前いた白いほうの営業所では定時の３０分くらい前から、みんな大慌てで退社準備をしていたというのに

今の黒い営業所はどうも時間に対してルーズである

そんなここの連中にノー残業デーなんて実現できるのだろうか

・・・

そして時間は経ち

定時の６時３０分を迎え

俺は勤怠記録システムに退社時間を入力するように言われた

おおすげえ

こうすれば確かに表向きは残業をしていないことになる！

そしてそれから当然のような顔をして、店長から仕事を授かり

定時から約一時間後

俺は退社した

あれ

これ、いつもと大して変わらなくね！？

というかむしろサービス残業が増えた

ノー残業デーはイエス残業デーでかつサービス残業デーでもあったのか！

これは素晴らしいな

どんどん推奨していこう

つうことでつづく

話はこうである

先月、うちの店で車を買ったやつがいた

車の注文書にサインもしたし印鑑も押した

が

それを今日、やっぱローンが払えないので買った車をキャンセルしたいと突然言い出した

だが、そうなると店としては業績がマイナス一台分、計上されてしまう

それを恐れた店長が俺の７月分の受注を前倒しで今日上げて、マイナスを相殺した・・・ということである

それによって俺の７月分の安寧は脆くも崩れ去ったのだ

嗚呼

まじで腹立たしい

注文をキャンセルしやがったあのクソ客

何だよ

ローンがやっぱり払えないとか

払えるだろ

ローンの審査通ったんだから

何だよ

やっぱり無理って

意味わかんねえよ

そんなんだから車のローン一つロクに払えないくらいビンボーなんだよ

そんなに貧しいのなら見えはって新車なんか買わずに、中古車買えよ


↑これくらいの車だったら多分、１００円くらいで買える

てめえの身の丈に合った生活しろよな

ビンボーなのに新車買うって、サルでも分かる矛盾だぞ

そして何より

お前のその愚かさのせいで、来月の安寧を奪われた俺の身にもなってみろよ・・・

・・・

そして、その後、俺と先輩は先ほど電話に出やがらなかった客の家に夜８時くらいに行き

注文を前倒しにすることを伝え、同意が得られたのを確認し、俺のミッションは終了した

翌朝、作戦がうまく決まり、リスクヘッジを果たした店長がとてもイイ笑顔だったのは言うまでもない

それとは対照的に俺は絶望していたがな

つうことでつづく