公開結社豪泣部

平日休みというのは

実にむなしいものである

一人遊びの達人ならまだしも

そうではない人間からすれば、孤独を噛み締めさせられるだけ

今日は水曜日・・・

昨日とは打ってかわり

俺は一人であった

いつものことだが

全くもって慣れないし

楽しくもない

嗚呼

一体何のために生きているのだろうか

クソみたいな仕事をさせられ

何もない休日を過ごす

何だこれ

こんな暮らし・・・

要らない

要らねえよまじで

しかし、どうしたものか・・・

転職は例によってうまくいってない

こないだともぼう＆ＡＮＡとでやった適性検査も落ちた

次の一手が見えない

このまま失意のうちに俺の人生はどんどん過ぎ去っていくのだろうか・・・

つづけ

基地と呼んでいる

そう

桂川にあるボロいビル

そのビルの２階を俺たちは借りている

ミニ四駆のコースを引くためにだ

今日は火曜だが休み

定休日の水曜以外に、シフトで取る休みがあるのだ

この日

俺は基地に来ていた

他にすることもないからだ

すると・・・

どうやら先客がいるらしい

ミニ四駆がコースを走行するときの音が聞こえる

誰だろう・・・

とても珍しいことだった

そう思いながら、ドアを開けると・・・

いた

３人も！

俺の知り合い

今度出場するという大会に備えて練習をしていた

嗚呼

いいな

この感じ

誰かと一緒にマシンを触って

レースというわけでもないのに、無駄に張り合うこの感じ

懐かしい

つうことでめずらしく充実した休日であった

つづく

店など要らない

最近、そう思っている

ショールームで十分である

車の見本とパンフレットが置いてあればそれでいい

スタッフなど受付の女一人で十分だ

営業マンなど要らない

俺のそんな持論を裏付けるかのように・・・

今日という日は曲りなりにも週末であるのに、客が全然来なかった

嗚呼

客が来ねえのから休みでもいいんじゃないのか

店なんて開けなくてもいいだろ

無駄である

客が来るのかどうかも不確かなのに、店を開けるなど・・・！！

つう一日でした

つづく

１２月の頭にはボーナスが入る

もうすぐである

嗚呼

７月のボーナスをこの間もらったばかりな気がするが・・・

もう１２月か

驚くなしかし

はええ

失意のままにもうこんな時期

２０１８が終わり

２０１９になる

何だ

何だよこれ

時間の流れが速すぎる

恐ろしいよ

きっと気が付けば棺桶の中なんだろうなあ

つづく

ここ数日・・・

店長は朝から晩まで、仕事の合間を縫って始末書を書いている

始末書を書くだけではない

始末書を書きながら、方々に電話をし、申し訳ございませんを連発している

何があったのか

答えは簡単

店長が、あろうことか店の鍵をなくしてしまったのだ

言うまでもなく

かなり、というか

相当まずい

木曜日の朝に鍵を無くしたことに気づき

それから血眼になって鍵を探していたし

さらにいえば「鍵を見つけたやつには一万円出す！」と言い出し、鍵に懸賞金まで掛けた

が

鍵は見つからなかった

そうして、観念した店長は部長に報告し・・・

今に至っている

ちなみにだが

店は３つの鍵とセコムによって守られている

 

なかなかに厳重なセキュリティだ

故に鍵を無くした、ということは

防犯上、３つの鍵を新しいものに交換し

セコムのセキュリティを再設定し直す必要がある

この文章だけでも分かるように

とてつもなく面倒なプロセスである

仕事をしながら、始末書を書き、会社の色んな人に謝り、鍵屋やセコムと打ち合わせをする

ははは・・・と乾いた笑いを浮かべながら、その作業に追われる店長を見るのはしかし・・・

実に小気味良い

久しぶりに良いことがあったと感じられる

つう感じの数日間であったな

つづく