公開結社豪泣部

ぜえ・・・
はあ・・・

やっと

やっっと

BBAのターンが終わった

ここまで・・・

なんと長かったことか

こんなのが紛れ込んでいるなんて聞いてないぞ！？

なんという店だ・・・

しかし

そうやって息を整えていられたのも束の間

コンコン

ドアがノックされた

三人目のご登場らしい

まさか・・・

またあんなの来たりしないよな・・・？？

取り敢えずどうぞ、と言い
入ってくるように促す

すると・・・

「よろしくお願いしまーす」

23-24歳の女がそこにいた

見た目はまあまあ

だが

さっき悪魔のようなBBAを見て目が腐っていた俺にとっては・・・

（神・・・！！）

女神のようであった

「しっかしお兄さん、疲れた顔してるねえ・・・まあこれで三人目やもんなあ～」

どうやら俺は疲れた顔をしているらしい

まあ実際・・・疲れているからな・・・かなり

この女、しかしよく分からないな

スレた感じもしないが
新人っぽい感じもしない

早速聞いてみた

「ここにはウチ、滅多にこーへんねん。月に一回くらいかなあ？二年くらい前からそんな感じで出勤してる」

まじか

二年と言えばこの手の業界では古株だが

月１というペースにより、スレた感じもしないが新人っぽい感じもしないようになっているらしい

「普段はウェディングプランナーしてるよ。今日は会社は有給取ってここで働いてる」

こいつもまあまあ何でも話すやつであった

やっぱり嬢の身の上話を聞くのは面白い

それに・・・

会社を有休使って休んでここで秘密のアルバイトしてるって・・・

（ええやん！）

女の境遇を想像すると、失われたはずの元気を取り戻し始めるピッパラ

ちなみになんでウェディングプランナーになったのか聞いてみると

「ホントはJALに入りたかったけど、コロナで採用がなかってん。そんで、目標もなくテキトーに就活してたら、こうなったって感じかな」

コロナでの就活世代・・・ということは2020年くらいのときに22歳か

ということは、やはりこいつは23,24くらいか！

2年前から働いているってことは、新卒で会社入るとほぼ同時にここでも働いている・・・と

余程金に困っているのだろうか

なんと哀れな・・・

しかし

（良い！！！）

俺のピッパラがそう叫ぶかのように、また一段と硬さを増した

「JALといえば・・・こないだ稲盛さん亡くなったよね」


これからファックしようというときに、稲盛の話をするのもどうかと思ったが

疲れていたせいか、俺はそのまま口に出していた

が

この後、予想外の返答に俺は困惑することになる

「いなもり・・・？って誰？」

え

稲盛和夫って言ったら、京セラの創業者にしてJALの経営を立て直した、
あの稲盛しかいねえだろうが

（こいつ、ホントにJALを志望していたのか・・・？？）

仮にJALを受けたとしても、到底受かるとは思えない
こんなものは一般人でも知っていることだ

しかし

こんなのは些末事である

さっきのBBAに比べれば・・・

何もかもが些末事

さて

最後のファックを始めようか・・・！

つづく