ミソギ 五話
BBAのナカは・・・
まるで地獄の業火のように・・・
俺を罰するかのように・・・
熱かった
(なんだこれ・・・)
こんなに温かいナカは初めてかも知れない・・・
(この痩せぎすのBBAに一体どんな力が・・・)
仕事熱心そうではあるが・・・
その需要のない情熱がここまで熱くたぎらせているのだろうか?
もっとも、俺のは一切タギってはいないが・・・
また、それだけでなく・・・無駄にうごめいてもいた
まるで俺の生気を吸い取るかのようだ
しかし
(すまない・・・ありすちゃん・・・)
キミから貰った力だが・・・
もうダメみたいだ
BBAの上下動に比例するように
力を失っていくピッパラ
生気を吸い取り
精子は吸い取れませんってか
はは・・・
この異変にBBAも気付いたらしい
「あー!!元気がなくなってるー!!」
大きな声で騒ぎ出した
ああそうだ
俺にもう戦う意思はない
大人しく降伏するから、もう見逃してくれ・・・
だが
裁きの「手」は決して緩むことなどなかった
そう・・・
今度は文字通り、「手」コキへとシフトしたのだ
コンドームを外し・・・
俺の痛んだ裏筋を守っていた0.02ミリのバリアは再び失われた
これはまずい・・・!!
「ガシガシガシガシ!!!」
(!!!!!!!!!)
・・・ピッパラが人体の一部であるということを忘れているのだろうか
まるで何かを削ろうとしているかのごとく
激しい手コキが始まった
(あかん・・・もう・・・ガマンできひん・・・!!!)
裏筋が痛い
兎に角痛い
もうそれだけしか考えられない
「ちょ・・・ストッープ!!」
死力を振り絞り、遂に声を出した
裁きは全て受け止めるつもりでいたが・・・
(やっぱり無理!!)
まじで・・・
これ以上はモゲる!!
「う、裏筋が痛くて・・・もうやめてもらえませんか・・・?」
半泣きの顔でそう告げる俺
「え、ええ・・・」
BBAはとても不服そうだ
次の一手が要る
「俺、リロード遅いんですよ・・・ははは・・・」
そう言ったが
「うん?リロード??え?何それ何それ!?!?」
いちいちテンションが高い、正直鬱陶しい
つうかこの文脈でリロードって言ったらすぐに分かるだろ
今まで分からなかった嬢なんて一人もいない
「再充填するまでの時間が掛かるってワケですよ・・・?」
説明を加えるが
「だから何???どういうこと???え???わかんない~~~!!」
またも大騒ぎしだした
「ああもう、なんかもういいです・・・」
説明を諦める俺
だが!!
「ちょちょちょ!!待って待って待って!!気になるって~~~!!」
BBAは諦めない!!
何なんだこいつはもう!!!!!!
仕方がないのでさらに解説を加える
「一度発射してから・・・もう一回発射できるようになるまでの時間が長く掛かるってこと・・・!」
ちょっとイラついてしまったが
「あ~!そーゆーことね!!」
やっと理解できたらしい
その後はテキトーに時間を潰すためか、
BBAが頼んでもないのにドラクエが好きだ、
とか需要のない情報を無駄に話したりして・・・
いよいよ、最後のときを迎えた
そう、シャワータイムである
この店は行為のあと、嬢に体を洗ってもらうシステムになっている
俺としてはもう、一人で浴びて済ませたかったが・・・
「ダメダメダメ!!私、やりますから!!!!すぐに終わりますから!!!」
やはり仕事熱心らしい
一歩も譲ってもらえなかった
・・・
俺は仕事で適性検査を扱っているが・・・
年を取るごとに傾聴スキルは下がる傾向にある
要は年寄りは人の話を聞かないのだ
諸君にも思い当たる節があるだろう
会社とかのオッサン、オバサン連中ほど聞き分けが悪かったりはしないか?
それと同じ
このBBAにも恐らく傾聴力はない
そしてその結果、数々の悲劇をこうして巻き起こしているのだ・・・!!
兎にも角にも
俺はBBAの手によってシャワーを浴びさせられるのだが
ここでさらなる悲劇が起こることになるとは・・・
思いもしなかったのである
つづく
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