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40歳の童貞男
今週水曜日・・・
自宅療養後、初の居合の稽古である
居合はおろか、まともに体を動かすことさえしていなかったのだが・・・
大丈夫だろうか??
そんな気持ちを胸に一礼をしながら道場に入る
「こんばんはー」
俺が普段教えたりしているクソガキどもに簡単に出迎えられ・・・
道場の隅で道着に着替えようとする
いつものことである
が
「・・・?」
何だろう
道場の奥の物陰でガサゴソ音がするような・・・
遠目に見てみると・・・
(・・・)
やっぱり誰かいる!!
誰かが奥の物陰に身を潜めているのだ
(これが曲者ってやつか・・・!!)
時代劇とかでよく見るやつである
大抵は、天井裏に潜んでおり・・・
槍で天井板もろとも攻撃される
しかし
(一体、誰が・・・???)
分からない
この曲者が!!
取り敢えず、周りの様子をうかがうが・・・
他のメンバーは誰もこの曲者に突っ込んでない
スルーを決め込んでいる
ということはつまり・・・
(突っ込んだらアカン系の人かーーーー!!!)
全てを瞬時に理解した俺
ならば、俺もスルーで行かせてもらおう
何の目的でこんなボロ道場にいるのかは分からないが・・・
なんて思っていると
チラッ
(!)
今・・・
一瞬だが、曲者の陰が見えた・・・!!
そして驚きべきことに・・・
(曲者・・・なんか道着着てる!?)
よく見ると、曲者の近くには見慣れない刀も立てかけてある
きっと曲者の刀だろう
ということはつまり・・・!?
(こいつ・・・もしかして体験の人・・・!?)
うちの道場では随時見学や体験を受け付けている
そして多くの場合、見学の人が来るという情報は事前に知らされず・・・
(もちろん師範は知っている)
ある日突然、知らない人が道場に紛れ込んでいる、という状況になる
(今回もそのパターンか!!)
それにしても・・・
見学の人なら、
「あ、どうもー。今日初めて寄させていただきましたー。」
的なあいさつが有っても良くないか??
というかした方が良いよね!?
あいさつなんてどうでも良い派である俺だが・・・
だからと言って、物陰に潜み続けるのもどうかと思う
というか、物陰スタートだと後々、やり辛いと思うのだが・・・
とはいえ、こいつが正体不明の曲者ではなくどうやら見学の人らしいということで
俺は声を潜めて近くにいたクソガキに聞いた
「(あそこにいるの・・・誰・・・??)」
ひそひそ声なんていつぶりだろうか
しかし
「(わかりません・・・)」
クソガキを始め・・・
他のメンバーもよく分からないらしい
俺はこの道場の師範代ポジションである
こうなれば、俺が先陣を切って話しかけるしかないようだ
(話すにしろ、果たして人語を解すのだろうか・・・??)
多分、ここまでの流れからするととてつもなく変な奴である
俺は物陰に向かって声を掛けた
「あ、あのー・・・最初、みんなで一緒に素振りとかをするんですが・・・??」
稽古はいつも、最初みんなで素振りを行い・・・
それが終わる頃に師範がやってくる・・・というパターンである
俺がそう言うと・・・
「あ・・・分かりました・・・」
人語を解するらしい
物陰から曲者が出てきた
シナびた道着と錆びていそうなボロ刀を持った・・・
40歳くらいのオッサンである
何となくだが霊圧・・・独特のオーラを感じる
霊圧を感じるなんて、一体いつぶりだろうか!
(取り敢えず、こいつは「40歳の童貞男」だな)
以前見た映画のタイトルからそのまま名前を付けた
(ちなみに後で聞いたらホントに40歳であった)
その40歳の童貞男を交え・・・
みんなで一斉に素振りをする
「イチ!ニィ!!」
ちなみに俺の号令である
ちらりと童貞男を見ると・・・
「ヒュン!ヒュン!」
みんなと同じように素振りをしていたが・・・
構えと言い、刀の握り方と言い・・・
(何もかも・・・変!!)
ここまで違和感まみれというのも珍しい
道着や刀の使い古した感じから、経験者のように思えたが、もしや全然違う流派の出身なのか・・・??
そうして素振りが終わる頃・・・
(ぺこり)
静かに一礼をしながら道場にある人物が登場した
来た!!
待ちに待った師範である
この40歳の童貞男について、説明してもらおう・・・!!
つうことでつづく
自宅療養後、初の居合の稽古である
居合はおろか、まともに体を動かすことさえしていなかったのだが・・・
大丈夫だろうか??
そんな気持ちを胸に一礼をしながら道場に入る
「こんばんはー」
俺が普段教えたりしているクソガキどもに簡単に出迎えられ・・・
道場の隅で道着に着替えようとする
いつものことである
が
「・・・?」
何だろう
道場の奥の物陰でガサゴソ音がするような・・・
遠目に見てみると・・・
(・・・)
やっぱり誰かいる!!
誰かが奥の物陰に身を潜めているのだ
(これが曲者ってやつか・・・!!)
時代劇とかでよく見るやつである
大抵は、天井裏に潜んでおり・・・
槍で天井板もろとも攻撃される
しかし
(一体、誰が・・・???)
分からない
この曲者が!!
取り敢えず、周りの様子をうかがうが・・・
他のメンバーは誰もこの曲者に突っ込んでない
スルーを決め込んでいる
ということはつまり・・・
(突っ込んだらアカン系の人かーーーー!!!)
全てを瞬時に理解した俺
ならば、俺もスルーで行かせてもらおう
何の目的でこんなボロ道場にいるのかは分からないが・・・
なんて思っていると
チラッ
(!)
今・・・
一瞬だが、曲者の陰が見えた・・・!!
そして驚きべきことに・・・
(曲者・・・なんか道着着てる!?)
よく見ると、曲者の近くには見慣れない刀も立てかけてある
きっと曲者の刀だろう
ということはつまり・・・!?
(こいつ・・・もしかして体験の人・・・!?)
うちの道場では随時見学や体験を受け付けている
そして多くの場合、見学の人が来るという情報は事前に知らされず・・・
(もちろん師範は知っている)
ある日突然、知らない人が道場に紛れ込んでいる、という状況になる
(今回もそのパターンか!!)
それにしても・・・
見学の人なら、
「あ、どうもー。今日初めて寄させていただきましたー。」
的なあいさつが有っても良くないか??
というかした方が良いよね!?
あいさつなんてどうでも良い派である俺だが・・・
だからと言って、物陰に潜み続けるのもどうかと思う
というか、物陰スタートだと後々、やり辛いと思うのだが・・・
とはいえ、こいつが正体不明の曲者ではなくどうやら見学の人らしいということで
俺は声を潜めて近くにいたクソガキに聞いた
「(あそこにいるの・・・誰・・・??)」
ひそひそ声なんていつぶりだろうか
しかし
「(わかりません・・・)」
クソガキを始め・・・
他のメンバーもよく分からないらしい
俺はこの道場の師範代ポジションである
こうなれば、俺が先陣を切って話しかけるしかないようだ
(話すにしろ、果たして人語を解すのだろうか・・・??)
多分、ここまでの流れからするととてつもなく変な奴である
俺は物陰に向かって声を掛けた
「あ、あのー・・・最初、みんなで一緒に素振りとかをするんですが・・・??」
稽古はいつも、最初みんなで素振りを行い・・・
それが終わる頃に師範がやってくる・・・というパターンである
俺がそう言うと・・・
「あ・・・分かりました・・・」
人語を解するらしい
物陰から曲者が出てきた
シナびた道着と錆びていそうなボロ刀を持った・・・
40歳くらいのオッサンである
何となくだが霊圧・・・独特のオーラを感じる
霊圧を感じるなんて、一体いつぶりだろうか!
(取り敢えず、こいつは「40歳の童貞男」だな)

以前見た映画のタイトルからそのまま名前を付けた
(ちなみに後で聞いたらホントに40歳であった)
その40歳の童貞男を交え・・・
みんなで一斉に素振りをする
「イチ!ニィ!!」
ちなみに俺の号令である
ちらりと童貞男を見ると・・・
「ヒュン!ヒュン!」
みんなと同じように素振りをしていたが・・・
構えと言い、刀の握り方と言い・・・
(何もかも・・・変!!)
ここまで違和感まみれというのも珍しい
道着や刀の使い古した感じから、経験者のように思えたが、もしや全然違う流派の出身なのか・・・??
そうして素振りが終わる頃・・・
(ぺこり)
静かに一礼をしながら道場にある人物が登場した
来た!!
待ちに待った師範である
この40歳の童貞男について、説明してもらおう・・・!!
つうことでつづく
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