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居合の大会
今日は居合の大会である
みんなは試合というが・・・
俺は「大会」という言い回しの方が好きである
至極どうでも良いことだが・・・
試しに合わせる
よりも
大きい会!
の方が恰好が良い気がするのだ
つうことで・・・
大会に合わせ稽古に励む俺
そんな大会前、最後の稽古で師範は俺にこう言った
「目先の勝ちにこだわるなよ」
普段の修練の結果として、大会とかで勝てる訳であって
大会で勝つために修練を行うのではない・・・
要は本質を見失うな、ということだ
無論、それはそうなのだが・・・
いつも道場でクソガキどもに教え、事実上の師範代と化している手前・・・
(一勝くらいはしないと流石にダサい!!)
そんな俺の思惑とともに迎えた当日・・・
ちなみにだが
去年も俺は同じ大会に出場し・・・
予選を突破
決勝トーナメント一回戦敗退となったものの、特別賞みたいなのを貰っていた
当時は三段の部だったが・・・
今は昇段して四段の部・・・(居合はMAX八段まである)
果てしてどうなる!?
恐る恐る、会場で参加者リストを見てみる
が!
(あ、あかん・・・)
流石に四段クラスになると、学生時代からずっと居合にフルコミットしてきたガチ勢たちばかり!
大学の西日本大会やら全国大会にも出場したことがある連中ばかりである
俺みたいなエンジョイ勢はいない
更に言えば、大会では高速で刀を振れるやつが強い
基本的に審査員の前で型を披露し、それで優劣を決める形式であり
刀を高速で振れるか、とかそういうのは審査対象外ではあるのだが・・・
目にも止まらぬ速さで斬り下ろせるやつは、やはり審査員の注目を集められやすい!
そういうパワー系の土俵では俺は勝負できないため、気迫とか霊圧で誤魔化しているのだが・・・
どうなる!!
つうことで緊張の予選
ガチ勢たちに交じり、試合会場へと足を踏み入れた
(もうどうにでもなりやがれ・・・!!)
所定の位置につくころには既に自棄気味になっていた
「始め!!」
審査員の声とともに礼法を行い・・・
(こういうのが好きなんだろクソが!!)
パワー系の勝負はできないが
それでもパワーに任せ・・・
鞘から一気に抜刀した
所謂居合斬りである
(思ったよりうまく決まった気がするぞ・・・!)
と思っていた次の瞬間!
(つるっ)
踏ん張らせていた足が滑り・・・
転びこそしなかったものの
大きく左に傾いてしまった俺!!
(そういえば・・・ここの床、めっちゃ滑るんやった・・・!!!)
歴史ありすぎる建物が会場になっているせいだろうか
床は先人たちの足さばきによってか、スベスベ過ぎるくらいスベスベになっていた
(終わった・・・)
が
諦めたらそこで試合終了である
何事もなかったかのようにそのまま演武を続け・・・
俺を始めとした最初の組の審査は終了した
予選に通過していれば俺の番号(405)が呼ばれるのだが・・・
401から順番に読み上げられ・・・
404のやつが呼ばれたところまで来た・・・
いよいよ俺だが・・・
「404の次は407です」
ダメ!!
ダメであった
はあ・・・
予想はしていたが・・・
テンション下がるなあ
つうことで俺の大会は呆気なく終了
他の道場の人らと世間話等をしたりしながら帰路に着くのであった
つづく
みんなは試合というが・・・
俺は「大会」という言い回しの方が好きである
至極どうでも良いことだが・・・
試しに合わせる
よりも
大きい会!
の方が恰好が良い気がするのだ
つうことで・・・
大会に合わせ稽古に励む俺
そんな大会前、最後の稽古で師範は俺にこう言った
「目先の勝ちにこだわるなよ」
普段の修練の結果として、大会とかで勝てる訳であって
大会で勝つために修練を行うのではない・・・
要は本質を見失うな、ということだ
無論、それはそうなのだが・・・
いつも道場でクソガキどもに教え、事実上の師範代と化している手前・・・
(一勝くらいはしないと流石にダサい!!)
そんな俺の思惑とともに迎えた当日・・・
ちなみにだが
去年も俺は同じ大会に出場し・・・
予選を突破
決勝トーナメント一回戦敗退となったものの、特別賞みたいなのを貰っていた
当時は三段の部だったが・・・
今は昇段して四段の部・・・(居合はMAX八段まである)
果てしてどうなる!?
恐る恐る、会場で参加者リストを見てみる
が!
(あ、あかん・・・)
流石に四段クラスになると、学生時代からずっと居合にフルコミットしてきたガチ勢たちばかり!
大学の西日本大会やら全国大会にも出場したことがある連中ばかりである
俺みたいなエンジョイ勢はいない
更に言えば、大会では高速で刀を振れるやつが強い
基本的に審査員の前で型を披露し、それで優劣を決める形式であり
刀を高速で振れるか、とかそういうのは審査対象外ではあるのだが・・・
目にも止まらぬ速さで斬り下ろせるやつは、やはり審査員の注目を集められやすい!

そういうパワー系の土俵では俺は勝負できないため、気迫とか霊圧で誤魔化しているのだが・・・
どうなる!!
つうことで緊張の予選
ガチ勢たちに交じり、試合会場へと足を踏み入れた
(もうどうにでもなりやがれ・・・!!)
所定の位置につくころには既に自棄気味になっていた
「始め!!」
審査員の声とともに礼法を行い・・・
(こういうのが好きなんだろクソが!!)
パワー系の勝負はできないが
それでもパワーに任せ・・・
鞘から一気に抜刀した
所謂居合斬りである
(思ったよりうまく決まった気がするぞ・・・!)
と思っていた次の瞬間!
(つるっ)
踏ん張らせていた足が滑り・・・
転びこそしなかったものの
大きく左に傾いてしまった俺!!
(そういえば・・・ここの床、めっちゃ滑るんやった・・・!!!)
歴史ありすぎる建物が会場になっているせいだろうか
床は先人たちの足さばきによってか、スベスベ過ぎるくらいスベスベになっていた
(終わった・・・)
が
諦めたらそこで試合終了である
何事もなかったかのようにそのまま演武を続け・・・
俺を始めとした最初の組の審査は終了した
予選に通過していれば俺の番号(405)が呼ばれるのだが・・・
401から順番に読み上げられ・・・
404のやつが呼ばれたところまで来た・・・
いよいよ俺だが・・・
「404の次は407です」
ダメ!!
ダメであった
はあ・・・
予想はしていたが・・・
テンション下がるなあ
つうことで俺の大会は呆気なく終了
他の道場の人らと世間話等をしたりしながら帰路に着くのであった
つづく
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