カウンター
破滅主義者
俺は唐突に思い出していた
ありし日々の記憶
あれは俺が大学4年生のころだった
「先輩!自分、遂にPCMAXの攻略法を見つけましたよ!」
PCMAX・・・というのは出会い系サイトだ
バリバリの出会い系サイト
健全な要素など一ミリもない
古き良き、いや悪しき出会い系サイトである
「まじ?PCMAXってサクラしかいなくね??」
俺も一瞬使っていたことがあったが
まあサクラばっかり!!
だが、どうやら後輩は違う世界を見たようだ
「ええ、確かにサクラばかりですよ・・・ただですね、20代後半以上の年齢まで掘り進めていくと、ガチの層にぶち当たるんですよ!」
まるで石油か何かでも掘り当てたかのような
そんな顔で後輩はそう言った
「20代後半?BBAじゃねえかそんなの・・・」
大して俺はゲンナリした顔でそう返す
「自分は年上でも全然いけるんで!それで、こないだ会ってきたんですよ・・・!!」
・・・
結局後輩はそうして会った30代のエステティシャンの女とホテルまで行ったものの
色々あってファックはできなかったのだが
それはまた別の話
あれから幾星霜
俺は後輩の言葉を思い出していた
「20代後半か・・・」
暇すぎた俺は超久々にPCMAXにログイン
女を引っ掛けてみることにした
すると・・・
開始十数分で
26歳、向日市在住の女が引っ掛かった
何ともリアルな設定である
デリヘルとかのサクラなら、もっと若い年齢で設定するだろうし、それに場所だって繁華街の近くにするはず
これはいけるかもしれない!!
今日俺は!
かつての後輩が見た世界を!
いや、それ以上の世界を見られるのか!!
なんて思っていた
が
「私は大人の関係に興味があります!2ぐらいでホテルでイチャイチャしたいな♪」
やっぱりデリヘルなのだろうか
デリヘル業者が集客のために、出会い系サイトを利用するのはよくある話だが・・・
とはいえ、こいつの設定が何ともリアルなのである
まあ、取り合えず
会ってみてから考えるか!!
俺は全くもって破滅主義者である
やばいと分かっていても、止まらずにはいられない
俺が良いですね!ぜひそうしましょう!的なことを言うと
「では、今日の四時に待ち合わせしましょう!向日町のローソンで待ち合わせで良いですか?」
という感じで話はとんとん拍子に進み
「車で来られますか?色と車種を教えてください!」
女からそんな質問を受けた
指定されたコンビニは駅から遠く、駐車場もあるし車で行くのがよさそうだ
しかし、ここで馬鹿正直に答えた場合・・・
そして、この女がハズレだった場合・・・
俺の逃げ道がなくなる
ここはリスクヘッジといこう
破滅主義者を名乗ったばかりの俺がリスクヘッジをするのもどうかと思ったが
「黒のCという車でいきます!」
そう答えた
が
ここにはトリックがある
俺の乗っている車はAという名前だが
実はOEMで別のメーカーからもエンブレムと車名を変えて販売されている
その名前がCなのだ
故に俺は万が一、車に乗って待ち合わせへと向かい
写真とは似ても似つかぬクソ女から話しかけられても
「いえ、人違いじゃないですか?この車はCではなく、Aですので!」
そういって強引に切り抜けられるのだ
だが!!
それだけでは足りない
指定されたローソン周辺を調べると
少し離れたところに別のコンビニがあった
ここに車を止めて、例のローソンまでは歩いていこう
そうすれば、女がクソであった場合でも
「駐車場いっぱいやったから、向こうのコンビニに止めてん!すぐに車回してくるからちょっと待ってて!」
とか言ってそのままオサラバできる
完璧だ
さらにさらにさらに!
こいつが美人局的なものだった場合を想定し
俺はキャッシュカードを財布から取り出すと
車の天井の内張りの中に隠した
意外に思うかも知れないが、自動車の部品はそれこそガンプラのように
ピンやツメで取り付けてあるものが多く
コツさえつかめば手で簡単に外せるのだ
それを利用し、天井の内張りを少し外し・・・
キャッシュカードを隠した
これで準備万端!!
嗚呼!
楽しいなあこれ!!
先の一切読めない展開
最後に俺は性欲で脳が判断を誤らないようにすべく、一発抜くと
車に乗って、指定されたローソンから少し離れたコンビニに車を止め
歩いてローソンへと向かった
ローソンから道路を隔てた先にある公園のベンチに座り
「着きました!」
と女にメッセージを送る
すると
「私も着きましたけど、来てますか?見えないです。私は黒のトップスとズボンを履いています!」
すぐに女から返信
きっと、黒のCという車が来ないか今頃待ちわびているのだろう
さて、と
公園から遠巻きにローソンを見やる
と
いた!!
全身黒づくめの女
店内で、窓際の雑誌コーナーの前に立っている
とりあえず、デブではないようだ
何食わぬ顔で、そしてそおっと俺も店内に入る
大丈夫だ
相手は俺が車で来ると思っている
だから、徒歩でやってきた俺にはノーマークのはず
女の姿を確認する
ピッチリした服を着ている
そのせいか、体のラインが良く分かる
なかなかの巨乳である
なんだかとてもソワソワしてきた
恐る恐る、顔の方を見てみる
すると・・・
(・・・)
刹那、俺のピッパラが沈黙してしまった
こいつの眼は
今まで見てきたどの風俗嬢よりも、煉獄の眼をしている!!
目の周りに黒いメイクをし過ぎて、最早パンダみたいになっている
写真とはギリ同一人物であると分かるものの・・・
(これはあかん・・・!!)
少なくとも、2を出す価値はない
女の方も俺の視線に気づいたのか、こっちをチラリと見た
(まずい、バレたか・・・?!)
逃げよう
俺は転進を決意した
あくまでさり気なく
さり気なく店内を出て・・・
悠然と歩く
ホントは今すぐ走ってあの女から離れたかったが
それは怪しすぎる!!
女からは
「もしかして、来てくれてないんですかー?」
なんてメッセージが来ていたが
女を即ブロック!!
というわけで、女とはやれなかったが
めっちゃ楽しかった!!
つうことで
つづく
ありし日々の記憶
あれは俺が大学4年生のころだった
「先輩!自分、遂にPCMAXの攻略法を見つけましたよ!」
PCMAX・・・というのは出会い系サイトだ
バリバリの出会い系サイト
健全な要素など一ミリもない
古き良き、いや悪しき出会い系サイトである
「まじ?PCMAXってサクラしかいなくね??」
俺も一瞬使っていたことがあったが
まあサクラばっかり!!
だが、どうやら後輩は違う世界を見たようだ
「ええ、確かにサクラばかりですよ・・・ただですね、20代後半以上の年齢まで掘り進めていくと、ガチの層にぶち当たるんですよ!」
まるで石油か何かでも掘り当てたかのような
そんな顔で後輩はそう言った
「20代後半?BBAじゃねえかそんなの・・・」
大して俺はゲンナリした顔でそう返す
「自分は年上でも全然いけるんで!それで、こないだ会ってきたんですよ・・・!!」
・・・
結局後輩はそうして会った30代のエステティシャンの女とホテルまで行ったものの
色々あってファックはできなかったのだが
それはまた別の話
あれから幾星霜
俺は後輩の言葉を思い出していた
「20代後半か・・・」
暇すぎた俺は超久々にPCMAXにログイン
女を引っ掛けてみることにした
すると・・・
開始十数分で
26歳、向日市在住の女が引っ掛かった
何ともリアルな設定である
デリヘルとかのサクラなら、もっと若い年齢で設定するだろうし、それに場所だって繁華街の近くにするはず
これはいけるかもしれない!!
今日俺は!
かつての後輩が見た世界を!
いや、それ以上の世界を見られるのか!!
なんて思っていた
が
「私は大人の関係に興味があります!2ぐらいでホテルでイチャイチャしたいな♪」
やっぱりデリヘルなのだろうか
デリヘル業者が集客のために、出会い系サイトを利用するのはよくある話だが・・・
とはいえ、こいつの設定が何ともリアルなのである
まあ、取り合えず
会ってみてから考えるか!!
俺は全くもって破滅主義者である

やばいと分かっていても、止まらずにはいられない
俺が良いですね!ぜひそうしましょう!的なことを言うと
「では、今日の四時に待ち合わせしましょう!向日町のローソンで待ち合わせで良いですか?」
という感じで話はとんとん拍子に進み
「車で来られますか?色と車種を教えてください!」
女からそんな質問を受けた
指定されたコンビニは駅から遠く、駐車場もあるし車で行くのがよさそうだ
しかし、ここで馬鹿正直に答えた場合・・・
そして、この女がハズレだった場合・・・
俺の逃げ道がなくなる
ここはリスクヘッジといこう
破滅主義者を名乗ったばかりの俺がリスクヘッジをするのもどうかと思ったが
「黒のCという車でいきます!」
そう答えた
が
ここにはトリックがある
俺の乗っている車はAという名前だが
実はOEMで別のメーカーからもエンブレムと車名を変えて販売されている
その名前がCなのだ
故に俺は万が一、車に乗って待ち合わせへと向かい
写真とは似ても似つかぬクソ女から話しかけられても
「いえ、人違いじゃないですか?この車はCではなく、Aですので!」
そういって強引に切り抜けられるのだ
だが!!
それだけでは足りない
指定されたローソン周辺を調べると
少し離れたところに別のコンビニがあった
ここに車を止めて、例のローソンまでは歩いていこう
そうすれば、女がクソであった場合でも
「駐車場いっぱいやったから、向こうのコンビニに止めてん!すぐに車回してくるからちょっと待ってて!」
とか言ってそのままオサラバできる
完璧だ
さらにさらにさらに!
こいつが美人局的なものだった場合を想定し
俺はキャッシュカードを財布から取り出すと
車の天井の内張りの中に隠した
意外に思うかも知れないが、自動車の部品はそれこそガンプラのように
ピンやツメで取り付けてあるものが多く
コツさえつかめば手で簡単に外せるのだ
それを利用し、天井の内張りを少し外し・・・
キャッシュカードを隠した
これで準備万端!!
嗚呼!
楽しいなあこれ!!
先の一切読めない展開
最後に俺は性欲で脳が判断を誤らないようにすべく、一発抜くと
車に乗って、指定されたローソンから少し離れたコンビニに車を止め
歩いてローソンへと向かった
ローソンから道路を隔てた先にある公園のベンチに座り
「着きました!」
と女にメッセージを送る
すると
「私も着きましたけど、来てますか?見えないです。私は黒のトップスとズボンを履いています!」
すぐに女から返信
きっと、黒のCという車が来ないか今頃待ちわびているのだろう
さて、と
公園から遠巻きにローソンを見やる
と
いた!!
全身黒づくめの女
店内で、窓際の雑誌コーナーの前に立っている
とりあえず、デブではないようだ
何食わぬ顔で、そしてそおっと俺も店内に入る
大丈夫だ
相手は俺が車で来ると思っている
だから、徒歩でやってきた俺にはノーマークのはず
女の姿を確認する
ピッチリした服を着ている
そのせいか、体のラインが良く分かる
なかなかの巨乳である
なんだかとてもソワソワしてきた
恐る恐る、顔の方を見てみる
すると・・・
(・・・)
刹那、俺のピッパラが沈黙してしまった
こいつの眼は
今まで見てきたどの風俗嬢よりも、煉獄の眼をしている!!
目の周りに黒いメイクをし過ぎて、最早パンダみたいになっている
写真とはギリ同一人物であると分かるものの・・・
(これはあかん・・・!!)
少なくとも、2を出す価値はない
女の方も俺の視線に気づいたのか、こっちをチラリと見た
(まずい、バレたか・・・?!)
逃げよう
俺は転進を決意した
あくまでさり気なく
さり気なく店内を出て・・・
悠然と歩く
ホントは今すぐ走ってあの女から離れたかったが
それは怪しすぎる!!
女からは
「もしかして、来てくれてないんですかー?」
なんてメッセージが来ていたが
女を即ブロック!!
というわけで、女とはやれなかったが
めっちゃ楽しかった!!
つうことで
つづく
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