カウンター
浮世の垢
ここんところ・・・
淘汰の野郎にかなり気に入られている
それはこのブログの読者の諸君ならよく存じていることだろう
嗚呼
なんというかこう・・・洗い流してえな
この良くない感じのものすべて
洗う・・・つまり・・・風呂・・・
というわけで
俺は神戸・福原に来ていた
かの有名なソープ街である
一度行ってみたいと思いながらもずっとスルーしていたが
これを機に行ってみることにした
最寄り駅は新開地
終着駅の名前としては知っていたが、降りるのは初
新開地はかつて西の浅草と呼ばれるほど、栄えた街だったらしい
(って駅の掲示物に書いてあった)
グーグルの導きに従い、街を歩く
と!
とても懐かしいものを見つけた
そう、ポルノ映画館である!
俺が子供の頃、新京極通にあった
が、見かけるのは潰れて以来である
(こんなところにまだ昭和の遺跡が残っていたのか・・・!)
感慨を胸にもう少し歩く
と
見えてきた
歌舞伎町のように通りの入り口に大きなアーチがあり・・・
特徴的な色や外観の建物が並び、一風変わった光景が広がっている
一応、目星の店はある
どこだろうとみていると
あった
おかしな建物ばかりの中でもひときわ目立つ
何故なら、店の入り口が思いっきり歩道に侵食してしまっているのだ
違法建築なのか、それともこの通りは全て私道なのか・・・
それとも道路一部占有の使用料のようなものを払っているのか
よく分からないが、取り敢えず入ってみる
「いらっしゃいませ、ご予約の方ですか?」
整髪料をこれでもかというくらい塗りたくり、お手本のようなオールバックの髪型をした男に出迎えられる
いえ、してないですと断り・・・
「では、取り敢えずパネル見て決めてください」
そう言って中に通された
ちなみにだが・・・
俺は風俗の予約というものが嫌いである
予約の時間に合わせ、逆算しながら移動し
指名料やら本指名料やら、ナントカ料を取られる
面倒くさい上に金までかかる
クソみたいなシステムだ
店内は驚くほどラグジュアリーである
顔が映るくらいピカピカな大理石調の床!
おしゃれな間接照明
クリスマスっぽいイルミネーション
ガラスだろうか、透明なものでできた階段
(すごい・・・)
驚くばかりである
しかし、かんなみ新地を愛する俺にとってはこのラグジュアリーさはいささか以上に居心地が悪い
あの九龍城のようなアングラ感MAXの部屋が懐かしい
そんなことを考えている間に・・・
俺は受付へと通された
受付の上にはたくさんの写真が並べられている
こんなに選択肢あるのか!
目移りしてしまう
「すぐに遊べるコがいいですか?それともちょっと待ちますか?」
受付では、イカついツーブロックの髪型の男に出迎えられる
すぐに遊べる方が良いですと答えると
「では、この二人のどちらかですね」
たくさんあった嬢の写真は脇へと片付けられ・・・
二択となってしまった
ちょっと・・・
いや、かなり寂しい
やはり予約したほうが良かったか?!
「こちらのコが17時から、もう一人は17時20分からご案内できます」
さてさて、気を取り直して
17時からの22歳か
17時20分からの19歳か
ちなみに今は16時9分
一時間近くある
とはいえ、それくらいの差なら19歳にしようかな・・・
では、これで・・・
と言い、指で示そうとした
その刹那・・・!!!
「あ、すみません。たった今、19歳のコ、指名が入っちゃったみたいです」
耳に着けていたインカムで何かを受信したらしい
タッチの差で俺の願いは叶わぬものとなった
(おい淘汰!こんなときまで・・・!!)
心の中で毒づきながらも
仕方あるまい
22歳になった
出鼻をくじかれた俺を慮ったのだろう
ツーブロックからすぐさまフォローが入る
「こちらのコもすごく人気で良いコですよ!!礼儀正しいですし!」
礼儀なんて俺はどうでも良い
フランクすぎるくらいの方が好きなのだ
まあいい
「それでは、時間までどうされますか?店内で待たれますか?それとも外出されますか?」
一時間程度なら、昨日買ったポケモンでもやっていたらすぐに過ぎるだろう
そう思い、店内で待つことにした
「それでは45分で税込み16500円になります」
新地の感覚からすると、高いのか安いのかよく分からなかったが金を払い
待合室で待つことに
壁には大きなモニターが設置され、嬢のプロモーションビデオが無限に再生され続けている
そのモニターに正対するように、部屋にはどこで売っているのか、金色のソファーが置かれ
そばに置かれた机には、飲み放題となっているコーヒーやらお茶やらが用意されていた
しかし・・・
客が払う料金の中には、この飲み放題のお茶やコーヒーの費用
また、このラグジュアリーな店の維持費や備品代、それにクソいかつい店員どもの人件費等も当然、含まれている
だが、これらのサービスを俺は金を払ってまで受けたいものなのか??
答えは否である
そんなところにフィーが発生するくらいなら、その分に嬢に還元して欲しい
やはりこうした視点からも、ボロ屋で各店につきおばちゃん一人で運営しているかんなみ新地の無駄のない運営は最強なのである・・・!!
失われたものほど美しく見えてしまうのは人間のサガである
・・・
待合室の光景だが
白髪のオッサンから
ソープで遊ぶ金などどこにあるのか、みすぼらしい恰好をしたオッサンまで
兎に角オッサンばかりである
そうして金色の椅子に座り
巨大なモニターで映し出されるソープ嬢の紹介映像を視界の端にとらえながら、待つこと一時間
俺の番がやってきた
「こちらへどうぞ」
【研修中】と書かれた名札の男に店の奥へと案内される
ソープのボーイに研修とかあんのかよ・・・
それはさておき
いよいよ嬢とご対面である
ドアを開けると・・・!
「はじめまして!よろしくお願いいたします~」
美人である
が
りょうかさんの方が好みである
まあ、テキトーに入ってこの引きなら悪くない・・・
とりあえず、嬢を注意深く観察することにした
煉獄杏寿郎の眼はしていない
かといって、初々しい感じもしない
(なんだこいつ・・・)
俺の分析では対応できなかった
そんなことよりも俺の目的は一つ!
浮世の垢を流すことだ!!
嬢に服を脱がせてもらう
俺がインナーとして、こないだ懸賞で当たったモンスターの服を着ていると、嬢が目を輝かせた
「モンスター、好きなんですか!!私大好きで、今日も飲んでるんですよ!」
ほら!と言って部屋の隅にあった冷蔵庫を開けると、飲みかけのモンスターエナジーが入っていた
どうやらガチのモンエナ好きらしい
「私、中毒なのに懸賞当たらなかった・・・」
俺がモンエナ中毒で、応募でこの服を手に入れたことを話すと、嬢はうなだれていた
その後、モンエナの話をしながら全裸になり
風呂へと移動した
いわゆるスケベ椅子に俺が座ると、意外なものが手渡された
「これで歯を磨いてください~」
歯ブラシと歯磨き粉だ
スケベ椅子に腰かけ、歯をシャコシャコと磨く俺
そんな俺の目の前では嬢が洗面器の中で泡をこれでもかというくらい、モコモコと泡立てていた
これを見ると如何にもソープに来たという感じがする
だが、俺にはどうしても気がかりなことが一つ・・・
「そんな風にしょっちゅうモコモコの泡を作っていたら、手とかめっちゃ荒れません?」
一日に何回もこれをやるのだ
ボロボロになりそうなものである
嬢は何てことないかのような口ぶりで答える
「手は意外と大丈夫なんですが、最初の頃は爪が痛んで割れちゃいましたね・・・真っ二つにポキって」
ひえっ・・・
普通に痛そうな話をされてしまい、玉が縮こまるようだ
その後・・・
ベットに通され
嬢が俺の乳首を丹念に舐め回し始める
くすぐったいような気持ちいいような・・・
そんな感覚
俺も嬢の乳首を攻める
Fカップはあろうか
豊満な胸を手の平で弄び
その先端を指でなぞったりする
人造ではない、天然物のおっぱいである
この優しい手触りが俺に癒しを与える・・・!!
その後・・・
早漏なので優しくしてほしいという俺の要望に答えた嬢は
先っぽを攻めず
玉を手でコネコネしていた
「スベスベしてて触り心地いいですね」
そんなこと初めていわれた
嬢の柔らかな手で撫でまわされるのはこれはこれで良い感触である
そうこうしている間にタイマーが鳴る
残り時間も少ないらしい
嬢がコンドームを口にセットし
そのまま俺のピッパラを飲み込むようにして、装着させた
コンドーさんの上からチロチロと下で舐め回す嬢
火曜日にピンサロにて生フェラを食らってきたばかりではあるが
やっぱり気持ち良い・・・!!
「これ、気持ちいいですか・・・?」
嬢の問いかけに首肯で返す俺
俺は今、それどころではない
急速に高まる射精感を抑えるため、深呼吸をしてリラックスに努めなくてはいけないからだ!
そうしてビンビンになったピッパラを手に取り
嬢は俺の上にまたがった
ゆっくりと沈み込んでいく我がピッパラ
体位により、締まりは変わると思うのだが
俺としてはもうちょっと弱いほうが好みである
そんな俺の心境が垣間見えたのだろうか
嬢はすぐには動かず、しばらくの間、中で繋がったままじっとしていた
やがて、ゆっくりと動き出した
(うおおお・・・・・頑張れ俺の・・・!!)
出そうになるのを必死にこらえる
脚に力を込めた方がガマンできるような気がするが
直前まで、逆にリラックスさせていた方が気持ちいい
そのジレンマとおまーむこの双方に挟まれ
文字通り揺れ動く俺のピッパラ
だが!
「出そう・・・」
もう長くはもたない
嬢にそう告げると、俺の上に倒れるように覆いかぶさり
キスをしながらラストスパートに入った
・・・
ありすちゃんはいつもキスをねだってきた
正常位はもちろん、騎乗位でもバックでも
どんなにキスしづらそうな体位でも、絶対にキスして?と
そう言ってくれてとても嬉しかった
ありし日々を想起するのも束の間
(・・・!!!)
ドクンドクンと脈打ち
俺のピッパラはDNA情報を打ち出していた
「あ、まだビクンビクンしてる・・・たくさん出ましたね」
射精が完全に終わるまで、ピッパラを入れたまま嬢は待ってくれていた
終わるや否や、サッサと抜かれてしまうと味気ないので、こういうのはマジで大切である
「しっかし、お兄さん誰かに似てますよね・・・してる最中、ずっと考えていたんですけど・・・」
こいつは俺とファックしている間、そんなことを考えていたのか
「知り合いでもないし・・・あ!もしかして!ちょっと待ってくださいね!」
閃いたのか、そういってベッドの下に手を入れる嬢
引き出しになっているらしい
スマホを取り出した
「検索して一応確認しよ・・・あ!やっぱりそうだ!ちょっとこっちに来てください!」
そう言われたので、嬢のスマホを覗き込む
すると・・・
「坂口健太郎!似てるって言われません?眼とか鼻とか!口以外が!」
これは・・・
たまに言われる
前の会社の総務の女とか
元カノとか
ありすちゃんとか
自分ではあまりよく分からないが、そう見えるらしい
むろん悪い気はしない
「はー!やっと分かった!すっきりした!!」
そう言って清々しい顔をする嬢
嬢のすっきり感は俺にはよく分からなかったが
まあここはソープだしな・・・
すっきりするところである
「お兄さんモテるでしょ!」
風呂場へと移動し、俺の体を洗いながら嬢が話しかけてくる
「いやあ・・・それが全然でね・・・マッチングアプリとかも試してるんだけど、さっぱり」
とそこまで言ったとき
俺の脳に名案が浮かんだ
こいつに俺の出会い系のプロフィール、添削してもらおう!!
女から直接意見が聞けることなんて滅多にない
この流れなら、きっと見てくれるだろう
全くの思い付きであったが、俺がそう話すと嬢が二つ返事で了解したどころか
「早く体洗って服着ないと、お兄さんのプロフィール見る時間なくなっちゃう!」
かなり乗り気であった
「私に恋愛相談してくるお客さん、結構多いですよ。彼女に浮気がバレたんだけど、ラインでなんて話そう?とか」
それは恋愛相談というカテゴリーに入るのだろうか
「浮気がバレたところなのに、ソープに遊びに来るって何?!とか思いますけどね!ソープに使う金あったら、それで仲直りのためのプレゼントとか食事とか用意しろよ!って思いますけどね。言いませんけど、もちろん」
こいつの本業はファックであるはずだが
ファック以上に熱くなっているようにみえるのは俺だけだろうか
さてさて
とりあえず俺は出会い系を起動させ、プロフィールを見てもらった
「写真がダメですこれ!!」
開口一番、激しいダメ出しを受ける
「辛口かも知れませんけどね、この写真めっちゃ老けて見えますよ!30代半ばくらいに!それにお兄さんの売りは塩顔なのに、それもうまく伝わってません!」
まじか!
嬢のフィードバックが想像以上にガチだったことに衝撃を受ける
「それにこの写真も!顔が長く見えます!!お兄さんの顔、こんなに長くないですよ!実物の方がいいですもん!!」
褒められているのか、貶されているのか
とはいえ、このフィードバックは値千金である
最早ファック以上の収穫である
というわけですべてのサービスが終わり
俺は店を後にした
帰る道すがら、くっちょんにラインをする
新しい写真を用意しなくてはならない
俺の身近で写真スキルがあるのはくっちょんただ一人である!
「リア充になりたいから、イカした写真撮って」
責任重大やな!と笑いながらもくっちょんは即了承
持つべきものはやはり友である
つうことで
浮世の垢は洗い流された
つづく!
淘汰の野郎にかなり気に入られている
それはこのブログの読者の諸君ならよく存じていることだろう
嗚呼
なんというかこう・・・洗い流してえな
この良くない感じのものすべて
洗う・・・つまり・・・風呂・・・
というわけで
俺は神戸・福原に来ていた
かの有名なソープ街である
一度行ってみたいと思いながらもずっとスルーしていたが
これを機に行ってみることにした
最寄り駅は新開地
終着駅の名前としては知っていたが、降りるのは初
新開地はかつて西の浅草と呼ばれるほど、栄えた街だったらしい
(って駅の掲示物に書いてあった)
グーグルの導きに従い、街を歩く
と!
とても懐かしいものを見つけた
そう、ポルノ映画館である!
俺が子供の頃、新京極通にあった
が、見かけるのは潰れて以来である
(こんなところにまだ昭和の遺跡が残っていたのか・・・!)
感慨を胸にもう少し歩く
と
見えてきた
歌舞伎町のように通りの入り口に大きなアーチがあり・・・
特徴的な色や外観の建物が並び、一風変わった光景が広がっている
一応、目星の店はある
どこだろうとみていると
あった
おかしな建物ばかりの中でもひときわ目立つ
何故なら、店の入り口が思いっきり歩道に侵食してしまっているのだ
違法建築なのか、それともこの通りは全て私道なのか・・・
それとも道路一部占有の使用料のようなものを払っているのか
よく分からないが、取り敢えず入ってみる
「いらっしゃいませ、ご予約の方ですか?」
整髪料をこれでもかというくらい塗りたくり、お手本のようなオールバックの髪型をした男に出迎えられる
いえ、してないですと断り・・・
「では、取り敢えずパネル見て決めてください」
そう言って中に通された
ちなみにだが・・・
俺は風俗の予約というものが嫌いである
予約の時間に合わせ、逆算しながら移動し
指名料やら本指名料やら、ナントカ料を取られる
面倒くさい上に金までかかる
クソみたいなシステムだ
店内は驚くほどラグジュアリーである
顔が映るくらいピカピカな大理石調の床!
おしゃれな間接照明
クリスマスっぽいイルミネーション
ガラスだろうか、透明なものでできた階段
(すごい・・・)
驚くばかりである
しかし、かんなみ新地を愛する俺にとってはこのラグジュアリーさはいささか以上に居心地が悪い
あの九龍城のようなアングラ感MAXの部屋が懐かしい
そんなことを考えている間に・・・
俺は受付へと通された
受付の上にはたくさんの写真が並べられている
こんなに選択肢あるのか!
目移りしてしまう
「すぐに遊べるコがいいですか?それともちょっと待ちますか?」
受付では、イカついツーブロックの髪型の男に出迎えられる
すぐに遊べる方が良いですと答えると
「では、この二人のどちらかですね」
たくさんあった嬢の写真は脇へと片付けられ・・・
二択となってしまった
ちょっと・・・
いや、かなり寂しい
やはり予約したほうが良かったか?!
「こちらのコが17時から、もう一人は17時20分からご案内できます」
さてさて、気を取り直して
17時からの22歳か
17時20分からの19歳か
ちなみに今は16時9分
一時間近くある
とはいえ、それくらいの差なら19歳にしようかな・・・
では、これで・・・
と言い、指で示そうとした
その刹那・・・!!!
「あ、すみません。たった今、19歳のコ、指名が入っちゃったみたいです」
耳に着けていたインカムで何かを受信したらしい
タッチの差で俺の願いは叶わぬものとなった
(おい淘汰!こんなときまで・・・!!)
心の中で毒づきながらも
仕方あるまい
22歳になった
出鼻をくじかれた俺を慮ったのだろう
ツーブロックからすぐさまフォローが入る
「こちらのコもすごく人気で良いコですよ!!礼儀正しいですし!」
礼儀なんて俺はどうでも良い
フランクすぎるくらいの方が好きなのだ
まあいい
「それでは、時間までどうされますか?店内で待たれますか?それとも外出されますか?」
一時間程度なら、昨日買ったポケモンでもやっていたらすぐに過ぎるだろう
そう思い、店内で待つことにした
「それでは45分で税込み16500円になります」
新地の感覚からすると、高いのか安いのかよく分からなかったが金を払い
待合室で待つことに
壁には大きなモニターが設置され、嬢のプロモーションビデオが無限に再生され続けている
そのモニターに正対するように、部屋にはどこで売っているのか、金色のソファーが置かれ
そばに置かれた机には、飲み放題となっているコーヒーやらお茶やらが用意されていた
しかし・・・
客が払う料金の中には、この飲み放題のお茶やコーヒーの費用
また、このラグジュアリーな店の維持費や備品代、それにクソいかつい店員どもの人件費等も当然、含まれている
だが、これらのサービスを俺は金を払ってまで受けたいものなのか??
答えは否である
そんなところにフィーが発生するくらいなら、その分に嬢に還元して欲しい
やはりこうした視点からも、ボロ屋で各店につきおばちゃん一人で運営しているかんなみ新地の無駄のない運営は最強なのである・・・!!
失われたものほど美しく見えてしまうのは人間のサガである
・・・
待合室の光景だが
白髪のオッサンから
ソープで遊ぶ金などどこにあるのか、みすぼらしい恰好をしたオッサンまで
兎に角オッサンばかりである
そうして金色の椅子に座り
巨大なモニターで映し出されるソープ嬢の紹介映像を視界の端にとらえながら、待つこと一時間
俺の番がやってきた
「こちらへどうぞ」
【研修中】と書かれた名札の男に店の奥へと案内される
ソープのボーイに研修とかあんのかよ・・・
それはさておき
いよいよ嬢とご対面である
ドアを開けると・・・!
「はじめまして!よろしくお願いいたします~」
美人である
が
りょうかさんの方が好みである
まあ、テキトーに入ってこの引きなら悪くない・・・
とりあえず、嬢を注意深く観察することにした
煉獄杏寿郎の眼はしていない
かといって、初々しい感じもしない
(なんだこいつ・・・)
俺の分析では対応できなかった
そんなことよりも俺の目的は一つ!
浮世の垢を流すことだ!!
嬢に服を脱がせてもらう
俺がインナーとして、こないだ懸賞で当たったモンスターの服を着ていると、嬢が目を輝かせた
「モンスター、好きなんですか!!私大好きで、今日も飲んでるんですよ!」
ほら!と言って部屋の隅にあった冷蔵庫を開けると、飲みかけのモンスターエナジーが入っていた
どうやらガチのモンエナ好きらしい
「私、中毒なのに懸賞当たらなかった・・・」
俺がモンエナ中毒で、応募でこの服を手に入れたことを話すと、嬢はうなだれていた
その後、モンエナの話をしながら全裸になり
風呂へと移動した
いわゆるスケベ椅子に俺が座ると、意外なものが手渡された
「これで歯を磨いてください~」
歯ブラシと歯磨き粉だ
スケベ椅子に腰かけ、歯をシャコシャコと磨く俺
そんな俺の目の前では嬢が洗面器の中で泡をこれでもかというくらい、モコモコと泡立てていた
これを見ると如何にもソープに来たという感じがする
だが、俺にはどうしても気がかりなことが一つ・・・
「そんな風にしょっちゅうモコモコの泡を作っていたら、手とかめっちゃ荒れません?」
一日に何回もこれをやるのだ
ボロボロになりそうなものである
嬢は何てことないかのような口ぶりで答える
「手は意外と大丈夫なんですが、最初の頃は爪が痛んで割れちゃいましたね・・・真っ二つにポキって」
ひえっ・・・
普通に痛そうな話をされてしまい、玉が縮こまるようだ
その後・・・
ベットに通され
嬢が俺の乳首を丹念に舐め回し始める
くすぐったいような気持ちいいような・・・
そんな感覚
俺も嬢の乳首を攻める
Fカップはあろうか
豊満な胸を手の平で弄び
その先端を指でなぞったりする
人造ではない、天然物のおっぱいである
この優しい手触りが俺に癒しを与える・・・!!
その後・・・
早漏なので優しくしてほしいという俺の要望に答えた嬢は
先っぽを攻めず
玉を手でコネコネしていた
「スベスベしてて触り心地いいですね」
そんなこと初めていわれた
嬢の柔らかな手で撫でまわされるのはこれはこれで良い感触である
そうこうしている間にタイマーが鳴る
残り時間も少ないらしい
嬢がコンドームを口にセットし
そのまま俺のピッパラを飲み込むようにして、装着させた
コンドーさんの上からチロチロと下で舐め回す嬢
火曜日にピンサロにて生フェラを食らってきたばかりではあるが
やっぱり気持ち良い・・・!!
「これ、気持ちいいですか・・・?」
嬢の問いかけに首肯で返す俺
俺は今、それどころではない
急速に高まる射精感を抑えるため、深呼吸をしてリラックスに努めなくてはいけないからだ!
そうしてビンビンになったピッパラを手に取り
嬢は俺の上にまたがった
ゆっくりと沈み込んでいく我がピッパラ
体位により、締まりは変わると思うのだが
俺としてはもうちょっと弱いほうが好みである
そんな俺の心境が垣間見えたのだろうか
嬢はすぐには動かず、しばらくの間、中で繋がったままじっとしていた
やがて、ゆっくりと動き出した
(うおおお・・・・・頑張れ俺の・・・!!)
出そうになるのを必死にこらえる
脚に力を込めた方がガマンできるような気がするが
直前まで、逆にリラックスさせていた方が気持ちいい
そのジレンマとおまーむこの双方に挟まれ
文字通り揺れ動く俺のピッパラ
だが!
「出そう・・・」
もう長くはもたない
嬢にそう告げると、俺の上に倒れるように覆いかぶさり
キスをしながらラストスパートに入った
・・・
ありすちゃんはいつもキスをねだってきた
正常位はもちろん、騎乗位でもバックでも
どんなにキスしづらそうな体位でも、絶対にキスして?と
そう言ってくれてとても嬉しかった
ありし日々を想起するのも束の間
(・・・!!!)
ドクンドクンと脈打ち
俺のピッパラはDNA情報を打ち出していた
「あ、まだビクンビクンしてる・・・たくさん出ましたね」
射精が完全に終わるまで、ピッパラを入れたまま嬢は待ってくれていた
終わるや否や、サッサと抜かれてしまうと味気ないので、こういうのはマジで大切である
「しっかし、お兄さん誰かに似てますよね・・・してる最中、ずっと考えていたんですけど・・・」
こいつは俺とファックしている間、そんなことを考えていたのか
「知り合いでもないし・・・あ!もしかして!ちょっと待ってくださいね!」
閃いたのか、そういってベッドの下に手を入れる嬢
引き出しになっているらしい
スマホを取り出した
「検索して一応確認しよ・・・あ!やっぱりそうだ!ちょっとこっちに来てください!」
そう言われたので、嬢のスマホを覗き込む
すると・・・
「坂口健太郎!似てるって言われません?眼とか鼻とか!口以外が!」

これは・・・
たまに言われる
前の会社の総務の女とか
元カノとか
ありすちゃんとか
自分ではあまりよく分からないが、そう見えるらしい
むろん悪い気はしない
「はー!やっと分かった!すっきりした!!」
そう言って清々しい顔をする嬢
嬢のすっきり感は俺にはよく分からなかったが
まあここはソープだしな・・・
すっきりするところである
「お兄さんモテるでしょ!」
風呂場へと移動し、俺の体を洗いながら嬢が話しかけてくる
「いやあ・・・それが全然でね・・・マッチングアプリとかも試してるんだけど、さっぱり」
とそこまで言ったとき
俺の脳に名案が浮かんだ
こいつに俺の出会い系のプロフィール、添削してもらおう!!
女から直接意見が聞けることなんて滅多にない
この流れなら、きっと見てくれるだろう
全くの思い付きであったが、俺がそう話すと嬢が二つ返事で了解したどころか
「早く体洗って服着ないと、お兄さんのプロフィール見る時間なくなっちゃう!」
かなり乗り気であった
「私に恋愛相談してくるお客さん、結構多いですよ。彼女に浮気がバレたんだけど、ラインでなんて話そう?とか」
それは恋愛相談というカテゴリーに入るのだろうか
「浮気がバレたところなのに、ソープに遊びに来るって何?!とか思いますけどね!ソープに使う金あったら、それで仲直りのためのプレゼントとか食事とか用意しろよ!って思いますけどね。言いませんけど、もちろん」
こいつの本業はファックであるはずだが
ファック以上に熱くなっているようにみえるのは俺だけだろうか
さてさて
とりあえず俺は出会い系を起動させ、プロフィールを見てもらった
「写真がダメですこれ!!」
開口一番、激しいダメ出しを受ける
「辛口かも知れませんけどね、この写真めっちゃ老けて見えますよ!30代半ばくらいに!それにお兄さんの売りは塩顔なのに、それもうまく伝わってません!」
まじか!
嬢のフィードバックが想像以上にガチだったことに衝撃を受ける
「それにこの写真も!顔が長く見えます!!お兄さんの顔、こんなに長くないですよ!実物の方がいいですもん!!」
褒められているのか、貶されているのか
とはいえ、このフィードバックは値千金である
最早ファック以上の収穫である
というわけですべてのサービスが終わり
俺は店を後にした
帰る道すがら、くっちょんにラインをする
新しい写真を用意しなくてはならない
俺の身近で写真スキルがあるのはくっちょんただ一人である!
「リア充になりたいから、イカした写真撮って」
責任重大やな!と笑いながらもくっちょんは即了承
持つべきものはやはり友である
つうことで
浮世の垢は洗い流された
つづく!
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