さらばかんなみ
淘汰の野郎は俺を掌の上で転がしているつもりなんだろう
俺の行動を全て先読みし
それらが裏目に出るように仕組んでいる
だが
このままずっとやられっぱなしというワケにはいかない
俺を淘汰せんとする世界の意志に!
立ち向かおうではないか
世界をだませ・・・!
このシュタインズ・ゲートのキャッチコピーのような発想から
俺の一日が始まった
普段の俺なら絶対にしないことをする
そうやって、世界を
淘汰の野郎の想定を超えることで、このクソみたいな現状を打破するのだ
ということで
まず手始めに俺は
出会い系アプリで持てる限りのライクを使い
おはにライクを送りまくった
おは・・・つまり熟女である
普段の俺なら絶っ対にしない
やっていること自体はこの上なく無意味でアホらしいことだが・・・
俺の心は晴れていた
さあ!
この調子でドンドンいくぞ!!
次はでかおだ
でかおを許す
彼女がいながら、ファックを一向にしないあいつを俺は今まで糾弾し続けてきたが
それを・・・
無条件に許す!!
これも普段の俺なら絶対にしないことだ
そうと決まれば善は急げ
でかおにラインした
・・・
数分で反応が来る
当然ながら
「!?」
でかおは突然の俺の「お前を許す」という趣旨のラインに驚愕していた
さぞかし不気味なことであっただろう
しかし!!
俺の心は晴れていた
さあさあさあ!!
次は何をしようかな!?
と思っていると
次の瞬間
きっと生涯忘れないであろうラインが
ANAから送られてきた
「かんなみってつぶれたん?」
え
いやいやいや
どうせネットの掲示板のよくあるガセやろ
なんて思いながら、俺もネットで調べてみる
・・・
結論から言うと
かんなみ新地が閉鎖になったのは事実である
嘘のような
ホントの話
今月一日から閉鎖されているようだ
いつかありすちゃんがまた戻って来てくれるかも知れない
そんな淡い期待を抱きながら、今でもちょいちょい偵察に行っていたが
どうやらその願いはついぞ叶わないらしい
率直な気持ちとしてはまるでそう
よくお世話になっていた人の訃報を人づてに聞いたような
そんな気持ち
怒りとか
絶望とか
それよりも先に感じたのは
悲しみと喪失感であった
大阪万博に向けた浄化作戦の一環らしいと噂されているが・・・
俺には淘汰の仕業にしか思えない
俺が好きなものを全部全部全部
奪い取るつもりだ
淘汰が持っている手札はいつも俺の予想の斜め上を通り越し
真上を行く
そして真っ向から叩き斬られる
文字通り、切り札ならぬ斬り札で俺を殺しにかかる
この展開はマジで予想外過ぎた
今までの淘汰はいうなれば、精密爆撃
俺というピンポイントを攻撃するためのものだったが
ここにきて角度を上げてきやがった
こいつは絨毯爆撃
俺を攻撃するために周りのものもまとめて爆撃している
まるで、俺の今日の思考さえも先読みしていたかのごとき展開
もっと言えば、この記事を書いている途中
クソをするために離席したのだが
この書きかけの記事を家族に見られてしまった
誰かは分からないが、キーボードの上に確定拠出型年金の封筒が置いてあったのだ
これもまた淘汰である
しかししかししかし
かんなみ新地が閉鎖になった今
他の新地もまずいのではないか?!
今日はファックする予定はなかったが
これは緊急事態である
俺は急遽松島新地へと向かうことにした
かったが
淘汰の野郎に今回の俺はガチだということを見せたかった
ここでも普段の俺なら絶対にしないことをやらせてもらおう
そう
新地に行く前に!
一発抜いていくのだ!!
・・・
というわけでアレを済ませた俺は松島新地へと向かった
りょうかさんの店に行く
が
いない
(また80分コースの客が入ったか・・・?)
淘汰の野郎・・・!!
とりあえず、少し時間を潰し
もう一度行ってみると
丁度客が下りてくるところであった
入れ替わりのようにして入る
「お!久しぶりやねえ!二か月ぶりくらい?」
りょうかさんは俺のことを本当によく覚えている
「というか、もしかしてちょっと外で時間潰してた?」
俺の行動もバレていた
「うん、ちょっとの間やったけど・・・」
俺がそう言うと
「それならおばちゃんに言って店の中で待っておけば良かったのに~!」
(!?)
驚くべきアドバイスをもらった
え
中で待てるの!?
話によると・・・
ファックする部屋の横には待つための部屋があるらしい
今まで、何となく存在があるのは知っていたが・・・
(あそこって待合室的なやつだったのか・・・)
しかし、他の客がファックしている横の部屋で終わるのを待つって・・・
かなり面白いなそれ
やってみたかった
それはさておき
かんなみ新地についてりょうかさんに早速聞いてみる
「あれね!女の子もおばちゃんもその日、普通に何も知らんと出勤してきたら、警察?の人おって、閉鎖って言われたらしいよ!」
業界人(?)だけあって、流石に詳しい
「そんときに渡されたビラに書いてあった内容がすごいやばめのやつで、【飲食店の体裁だが事実上は売春行為が横行しているため・・・】みたいなことが書いてあったんやて!」
そのビラは俺のツイッターで見た
あれは嬢やおばちゃんに配られたものだったのか
「尼崎市の市長さんが女性の方で、そういうのに理解がなかったんかなあ・・・?でも、女性やからこそ分かってあげて欲しいって私は思うけどね」
確かに、あそこで生計を立てている女の子だっているはずだ
昔、ある嬢が言っていた
長く風俗で働いていると履歴書に書けない空白の期間がドンドン広がって、バイトくらいしかできなくなる、と
「飛田や松島は二大新地って言われてるくらいやし、大丈夫やと思うんやけどなぁ。二大新地には組合があるねん!」
組合があるとこういう政治的圧力に強いらしい
逆にかんなみや俺は行ったことないが、滝井や今里新地なんかはまずいかも知れないらしい
そんな話をしながら服を脱いで
シャワーを浴びる
「時短が解除されてから、めっちゃ忙しくてな・・・」
俺の体を洗いながら、りょうかさんが近況について話す
「一階から二階の階段上がるだけでももう、息切れがする・・・」
まあ今まで夜8時までだったのが、12時までになったのだ
考えただけでもゲッソリする
そんな背景もあってか、前回のように新しい衣装を出したりすることもなく
普通にファックする感じになった
布団の上に俺は寝転がり
既にビンビンとなっているピッパラや鼠径部に優しくキスをするりょうかさん
すぐにしゃぶって欲しい気持ちもあるが・・・
こうやって焦らされるのも可!
外堀をそうやって一通り攻めた後は・・・
赤いリップで彩られた唇の中に俺のピッパラが飲み込まれてゆく
やはりフェラもビールも生に限る!(前も言ったかな?)
とても気持ち良い
家を出る前に抜いてきたが
急速に射精感が高まってきた
まずいかも知れない
俺が休憩を申し入れると
りょうかさんはコンドームを被せ
正常位でのファックが始まった
にゅるんにゅるんのおまーむこの中を極めてスムーズに行き来する
いつもは中の感触をあまり感じる間もなく果ててしまうが
今日の俺はいつになく長持ちである
感触が良く分かった
比較的ユルめな気がする
世間一般にはキツイ締まりこそが至高のような風潮があるが
俺はユルい刺激で段々と高ぶっていくのが好きである
好きであるのだが
(来ない・・・)
普段のペースならとっくのとうに発射しているであろうタイミングだが
まだまだであった
今度はりょうかさんが俺の上にまたがり、騎乗位の体勢でファックする
女はサッサと済ませたいときとかに騎乗位を使ってくるイメージがある(当社比)
アソコに力を入れているのか、さっきよりも刺激が強い
が
(来ない・・・)
快感はあるものの
過去最長クラスに長持ちしていた
「ピンポーン」
ベルが鳴る
残り時間あと10分である
いつもこのベルが鳴る頃には、発射して近藤さんを外し
りょうかさんと束の間のピロートーク等をしているのだが
まだ俺は出していない
りょうかさんもちょっと焦っていた
「最後は何がいい?」
聞かれたので、バックと答え
ラストスパートをかけるべく、後ろから挿入した
バックでやるのはありすちゃんと初めてファックした7月以来である
ありすちゃんがバックでファックしながらキスして欲しいというので、やろうとしたら思いの他体勢的にキツかったのは今となっては良い思い出である
さてさて
個人的にはかなり好きな体位、バックなのだが・・・
久々過ぎたせいか、あまりうまく動けなかった
膝立ちだとピッパラとANAの位置がうまくかみ合わない
膝立ちから腰をちょっと浮かし、インサートするも
当たり所が悪かったせいか、りょうかさんも痛がっていたため、すぐに正常位に切り替えた
再びの正常位になってからは早かった
(う・・・!)
過去最長を記録し続けた我がピッパラは遂に陥落し
ホットカルピスをリリースした
「今日はいつもより時間掛かったねえ」
終わった後
すごく冷静な声でりょうかさんからそう言われた
りょうかさんのプライドを傷付けてしまっただろうか
それに
「エッチするの久しぶり?なんか今日、動くのぎこちなかったよ?」
(!?)
確かに、最後にファックしたときは溜めに溜めすぎたせいで、入れた瞬間、動く間もなく果ててしまった
そう考えると、最後にファックらしいファックをしたのは二か月ぶりくらいか?
りょうかさんと前回したとき以来である
ワイのファックの癖まで見抜かれていることに驚く
俺が久々だというと
「分かる!久しぶりにすると、体勢とか体の動かし方とか分かんなくなる!!」
激しい同意が得られた
りょうかさんがでも、しばらくファックしないってどういう状況なんだろうか・・・?
少し気になったが
時間もないため、急いでピッパラを拭き服を装備
ペコちゃんの棒付きアメを貰う
「来月また会えるかな?」
私で姫収めしてよ~!
りょうかさんからお誘いを受けた
今のペースで行くと、来月まで俺が生きているのかどうかも怪しい
淘汰に首でも文字通り刎ねられているかも知れないが
「うん、来る!」
とりあえず、来ると言っておいた
つうか来月って12月で
今年も終わりかよ
やべえ
つうことでかんなみ新地閉鎖の一報から始まった俺の緊急出動ファックは終わった
俺のファックも最長だったが
今日の記事も最長クラスだな
つづく
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