第二ラウンド
今日は一次選考合格通知を先日受けた某市役所の二次面接
集合時間の午後二時
俺は某市役所の控室にいた
受験番号順に呼び出されるらしい
俺は一番最後だった
(オオトリってワケか・・・)
面接時間は一人15分
非常に短い
飛田新地の一番短いコースと同じだ
さて、そうして控室で待つこと約一時間・・・
俺の番が来た
案内に従い、面接会場へ入る
大きな会議室であったが
そこに俺が座るための椅子がポツン・・・と置いてある
その光景はなんだかおかしなものに思えた
部屋の奥には二人の面接官
しかめ面の面接官とニコニコした面接官
何だか、取調室にいるという良い警察官と悪い警察官のようだ
案内係の人が面接の注意事項を述べる
「質問には簡潔にお答えください」
心なしか、簡潔に、を強調していたような・・・
過去に簡潔に話さなかったことで、嫌な思い出でもあるのだろうか
それはさておき
面接が始まる
しかめ面の面接官が訪ねる
「本日はどのような経路でここに来ましたか?西京区にお住まいのようですけど」
え
いきなり謎の質問が来た
とりあえず答える
「今日は会社の方から直接来させていただきました」
俺が応えるや否や
(!?)
会場の空気がどよめく
どうやら俺が仕事をサボって面接に来たと思ったらしい
慌てて付け加える
「午後から有休を取ったんですよ、烏丸にある会社から京都駅で乗り換えて、最寄り駅で下車。その後は歩いてやってまいりました。時間にして40~50分程度でしょうか」
そうですか、と
俺の返答にアッサリとした反応
質問は続く
次はオーソドックスな志望理由であった
事前にこれでもかというくらいに準備してきたネタを話す
が
それについては追加の質問などもなく
これまたアッサリと終わった
その後、この市に子育て世代を移住させ、また定着させるためのアイディア等を聞かれた後・・・
次はニコニコしたほうの面接官のターンになった
「前職は自動車メーカーにお勤めだったんですねえ?どうしてまた辞めてしまったのです?」
大きな会社にいたのに勿体ない・・・
如何にもそんな感じである
まあ、実態を知らないとそう思うわな
転職の面接を受けるとほぼ100%聞かれる
俺は全国転勤が嫌なこと、営業以外の仕事を経験してみたかったこと等を話した
質問は続く
「街づくりに関わるような企画業務についてはいかがですか?うまくやれそうですか?」
ここでむしろ「できない」と答えるやつがいるのだろうか
流石にいないだろう
このニコニコ面接官の真意は何だ!?
分からない・・・
とりあえず、街づくりという大きなスケールの企画の仕事はしたことがないが、今までの経験を生かして頑張ります的な
経験などでカバーできない部分は周囲のメンバーと協力して頑張ります的なことを話した
こんなので良いのだろうか
その後もどんな仕事をしてみたいか、とかそんなことを聞かれ・・・
「車の運転は問題ないですね?」
再びしかめ面の面接官
「はい!!」
即答した
いや、問題はあるか
運転の能力ではなく
俺が運転中にマッドマックスになるという問題が・・・
まあいい
運転中にマッドマックスになったりしませんね?
と聞かれたわけではないのだ
大丈夫!
という感じで15分の面接は終わった
受かったのかな・・・?
上げてから落とす、という淘汰の野郎の常とう手段もあることだし、油断はできない
つうことで
つづく
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