カウンター
マッドマックスと公務員試験
運転しているときの姿がその人の本性である
そんな話を聞いたことはないだろうか?
俺はよく、その外見的な特徴から大人しそうだと言われるが・・・
心の中は常に何かしらの要因で燃え盛っている
さながら、地獄の業火のように・・・!!
そう
俺の本質はマッドマックスである
そのことを改めて俺は感じることになった
・・・
今日は某市の公務員試験である
以前、課長から事実上の退職勧奨を受け
最悪の事態に備え、応募したものである
まあ無事、正社員登用されたし、別に受けなくても良いのだが
折角面接カード(エントリーシートのようなもの)を頑張って書いたこともあり
受験することにしたのだ
試験会場は某市にあるFラン大学
公共交通機関ではアクセスが悪すぎるため
車でも来場できると書いてあったこともあり
俺は車で行くことにした
グーグルでは25分で着くと出ている
が
何となく、嫌な予感を感じ取った俺は
一時間も前に家を出ていた
そしてそれは
不幸にも的中してしまう
まるでそう
世界の意志が働いているかのように
俺の受験を阻止しようというかのように
素晴らしく道が混んでいた
こうなると俺のマッドマックス化は止まらない!
「青信号なのに何で進まねえのかと思えば!?お前が空気も読まずに!道路の真ん中で右折しようとしてるせいか!!
その小汚えエスティマのクソダボケツを世間の皆々様に恥ずかしげもなく見せつけながら!?
そのタイヤ館に入るのか??行かなくて良いって!!
そもそもお前、どうせタイヤの替え時がいつかもロクに分かってねえだろ?
タイヤの保安基準について俺に説明できるか??できねえだろ!!そんなクソがタイヤ館に行って何する?することなんざねえって!!」
「こいつ!この道曲がるのに何年掛けてやがるんだ!?お前のその下らない人生、その道を曲がっている間に終わっちまうぞ!?」
「お前の日曜日の過ごし方のMAXは?右折渋滞を巻き起こしながら、そのダセえ車でそのよく分からない店に入ることなのか??
そらスガさんも総理辞めたくなるわな?お前みてえな下らねえ日本国民が!一端に権利ばっか唱えながらウヨウヨしてるんだから!!」
次から次へと溢れ出る言葉の数々
そうやって、数えきれないほどの車と、そのドライバーをディスりにディスりまくり・・・
ようやく俺は試験会場に着いた
が
一時間も前に出たのに、試験開始はもう7分後に迫っている
やばい
この駐車場から、会場のナントカ館ってところにはどうやっていけばいいんだ!?
とりあえず、大急ぎで車から出る
すると
「試験を受ける方ですか!!」
警備員のおっさんがやってきた
こいつ!!
何という察しの良さ!
「会場はこっちです!分かりますか??」
いえ、分かりません!
俺がそう言うと、警備員のおっさんが小走りにこっちですと案内してくれた
敷地内は無駄に広く
早歩きしながら、おっさんと話す感じになった
「実はですね、私も以前、受けたことあるんですよ」
おっさんからカミングアウトを受ける
なんか意外だったため、俺は少し驚いた
「まあ、狭き門でダメだったんですけどね・・・」
嗚呼、何という因果だろうか
おっさんはこうやって、俺を試験会場に案内しながら
きっと心の内では古傷が開いているのだろう
おっさん!俺がおっさんの分まで噛ましてきてやるからな・・・!!
心の中でそう決意し
俺は試験会場へと滑り込んだ
試験開始2分前のことである
これから始まるのは論文試験
受付係に挨拶しながら、大慌てで椅子に座り
鉛筆を出したりしている内に開始時刻となった
つい先ほどまで、マッドマックス化していたこともあり、頭の中も心の中もかなりゴチャゴチャしていたが
試験官の受験の注意点の説明を聞いている内に段々と落ち着いてきた
さてさて
試験問題が配られ
「試験を開始してください」
開始のアナウンスが出た
(さあ!どっからでも掛かってこい!!)
勢いよく問題を開く
「市民が安心して暮らせる持続可能な街づくりのために、市として何すべきか論じなさい」
そんな感じの問題だった
俺は人口政策という観点から、この問題に答えることにした
したのだが・・・!
(子供をうむって「生む」と「産む」のどっちだったっけ・・・!?)
久しぶりに文字を書くせいか
小学生みたいなつまづき方をしていた
(うむ・・・産婦人科が「産」だからこっちのほうか!!)
思いのほか苦戦し、試験終了2分前になんとか完成させることができた
お次は面接である
集団面接!
さあ!このブログで鍛えた俺の言葉遊び炸裂の面接カードから、何なりと質問してくるが良い!!
そう身構え、用意もしていたのだが
面接はカードとは全く関係ない質問ばかりであった
「あなたを動物に例えると何ですか?」
新卒の面接みたいなことを聞かれる
動物か・・・
動物と聞いてパッと思い浮かんだのは犬!
よし、俺の中で犬っぽいところを探して、それをコジつける感じで答えるぞ・・・!
幸い、3人受験者がいる中で俺の答える順番は最後である
シンキングタイムは十分!
そう考えていたのだが
「僕のことは動物に例えると犬になると思います」
俺の横のやつに犬を取られてしまった
被るのは嫌だ
パクってるとか思われたくない!
次のやつが今度は口を開く
「私はライオンですね」
自分は百獣の王ですってか?
随分と大きく出たものだな・・・
目標に向かって真っ直ぐに突き進んでいくからライオンって・・・
むしろ猪では?(猪突猛進的な)
嗚呼!
いかんいかん!
他のやつに引っ張られるな!
犬以外で何か考えろ俺!!
そうして巡ってきた俺の番
「私は猫に例えたいと思います!!」
犬の次に俺の中で浮かんだ動物は猫だった
だから、猫という結論ベースで答えを捻りだす
「猫というと、柔軟な、しなやかで伸びやかな動物のイメージがあります。
私には転職を経験し、異なる環境に身を置き適応してきた経験があります。
そこから、この猫で自分を例えたいと思っています!」
流石俺!
なんかそれっぽく言えたぞ!!
つうことで、その後の質問も俺の想定とは全く異なるものばかりで
土壇場で答えを必死に錬成している間に面接は終わった
これ、受かったのか・・・?
何とも言えない感じだが
何となく落ちた気がする
数多の転職活動で鍛えられた俺の第六感がそう告げている
つうことで俺の公務員試験は終わったのであった
つづく
そんな話を聞いたことはないだろうか?
俺はよく、その外見的な特徴から大人しそうだと言われるが・・・
心の中は常に何かしらの要因で燃え盛っている
さながら、地獄の業火のように・・・!!
そう

俺の本質はマッドマックスである
そのことを改めて俺は感じることになった
・・・
今日は某市の公務員試験である
以前、課長から事実上の退職勧奨を受け
最悪の事態に備え、応募したものである
まあ無事、正社員登用されたし、別に受けなくても良いのだが
折角面接カード(エントリーシートのようなもの)を頑張って書いたこともあり
受験することにしたのだ
試験会場は某市にあるFラン大学
公共交通機関ではアクセスが悪すぎるため
車でも来場できると書いてあったこともあり
俺は車で行くことにした
グーグルでは25分で着くと出ている
が
何となく、嫌な予感を感じ取った俺は
一時間も前に家を出ていた
そしてそれは
不幸にも的中してしまう
まるでそう
世界の意志が働いているかのように
俺の受験を阻止しようというかのように
素晴らしく道が混んでいた
こうなると俺のマッドマックス化は止まらない!
「青信号なのに何で進まねえのかと思えば!?お前が空気も読まずに!道路の真ん中で右折しようとしてるせいか!!
その小汚えエスティマのクソダボケツを世間の皆々様に恥ずかしげもなく見せつけながら!?
そのタイヤ館に入るのか??行かなくて良いって!!
そもそもお前、どうせタイヤの替え時がいつかもロクに分かってねえだろ?
タイヤの保安基準について俺に説明できるか??できねえだろ!!そんなクソがタイヤ館に行って何する?することなんざねえって!!」
「こいつ!この道曲がるのに何年掛けてやがるんだ!?お前のその下らない人生、その道を曲がっている間に終わっちまうぞ!?」
「お前の日曜日の過ごし方のMAXは?右折渋滞を巻き起こしながら、そのダセえ車でそのよく分からない店に入ることなのか??
そらスガさんも総理辞めたくなるわな?お前みてえな下らねえ日本国民が!一端に権利ばっか唱えながらウヨウヨしてるんだから!!」
次から次へと溢れ出る言葉の数々
そうやって、数えきれないほどの車と、そのドライバーをディスりにディスりまくり・・・
ようやく俺は試験会場に着いた
が
一時間も前に出たのに、試験開始はもう7分後に迫っている
やばい
この駐車場から、会場のナントカ館ってところにはどうやっていけばいいんだ!?
とりあえず、大急ぎで車から出る
すると
「試験を受ける方ですか!!」
警備員のおっさんがやってきた
こいつ!!
何という察しの良さ!
「会場はこっちです!分かりますか??」
いえ、分かりません!
俺がそう言うと、警備員のおっさんが小走りにこっちですと案内してくれた
敷地内は無駄に広く
早歩きしながら、おっさんと話す感じになった
「実はですね、私も以前、受けたことあるんですよ」
おっさんからカミングアウトを受ける
なんか意外だったため、俺は少し驚いた
「まあ、狭き門でダメだったんですけどね・・・」
嗚呼、何という因果だろうか
おっさんはこうやって、俺を試験会場に案内しながら
きっと心の内では古傷が開いているのだろう
おっさん!俺がおっさんの分まで噛ましてきてやるからな・・・!!
心の中でそう決意し
俺は試験会場へと滑り込んだ
試験開始2分前のことである
これから始まるのは論文試験
受付係に挨拶しながら、大慌てで椅子に座り
鉛筆を出したりしている内に開始時刻となった
つい先ほどまで、マッドマックス化していたこともあり、頭の中も心の中もかなりゴチャゴチャしていたが
試験官の受験の注意点の説明を聞いている内に段々と落ち着いてきた
さてさて
試験問題が配られ
「試験を開始してください」
開始のアナウンスが出た
(さあ!どっからでも掛かってこい!!)
勢いよく問題を開く
「市民が安心して暮らせる持続可能な街づくりのために、市として何すべきか論じなさい」
そんな感じの問題だった
俺は人口政策という観点から、この問題に答えることにした
したのだが・・・!
(子供をうむって「生む」と「産む」のどっちだったっけ・・・!?)
久しぶりに文字を書くせいか
小学生みたいなつまづき方をしていた
(うむ・・・産婦人科が「産」だからこっちのほうか!!)
思いのほか苦戦し、試験終了2分前になんとか完成させることができた
お次は面接である
集団面接!
さあ!このブログで鍛えた俺の言葉遊び炸裂の面接カードから、何なりと質問してくるが良い!!
そう身構え、用意もしていたのだが
面接はカードとは全く関係ない質問ばかりであった
「あなたを動物に例えると何ですか?」
新卒の面接みたいなことを聞かれる
動物か・・・
動物と聞いてパッと思い浮かんだのは犬!
よし、俺の中で犬っぽいところを探して、それをコジつける感じで答えるぞ・・・!
幸い、3人受験者がいる中で俺の答える順番は最後である
シンキングタイムは十分!
そう考えていたのだが
「僕のことは動物に例えると犬になると思います」
俺の横のやつに犬を取られてしまった
被るのは嫌だ
パクってるとか思われたくない!
次のやつが今度は口を開く
「私はライオンですね」
自分は百獣の王ですってか?
随分と大きく出たものだな・・・
目標に向かって真っ直ぐに突き進んでいくからライオンって・・・
むしろ猪では?(猪突猛進的な)
嗚呼!
いかんいかん!
他のやつに引っ張られるな!
犬以外で何か考えろ俺!!
そうして巡ってきた俺の番
「私は猫に例えたいと思います!!」
犬の次に俺の中で浮かんだ動物は猫だった
だから、猫という結論ベースで答えを捻りだす
「猫というと、柔軟な、しなやかで伸びやかな動物のイメージがあります。
私には転職を経験し、異なる環境に身を置き適応してきた経験があります。
そこから、この猫で自分を例えたいと思っています!」
流石俺!
なんかそれっぽく言えたぞ!!
つうことで、その後の質問も俺の想定とは全く異なるものばかりで
土壇場で答えを必死に錬成している間に面接は終わった
これ、受かったのか・・・?
何とも言えない感じだが
何となく落ちた気がする
数多の転職活動で鍛えられた俺の第六感がそう告げている
つうことで俺の公務員試験は終わったのであった
つづく
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