カウンター
懐かしい声
電話というものは・・・
一体どうして、いつもいつもこう
取れないときに鳴るのだろうか!
運転中とか
俺が離席している間とか!
クソしてるときとか!
今日だってそう
俺が髪を切っているときに電話が掛かってきた
マナーモードのため、音はしないものの・・・
ポケットのなかで激しく振動している
(一体全体、このクソ土曜日のクソ3時に電話を掛けてきやがるのはどこのクソだ!?)
店から出た後、携帯電話を見てみる
と
知らない番号
まあいい
とりあえず掛けてみよう
というわけで折り返す
「こちらは京都市ワクワク予約センターです」
ワクチンの接種についての連絡であった
7月くらいに登録し、順番が来たら電話が来るといっていたが
それから時が流れに流れ
本当に掛かってくるのかと思っていた頃である
ついに来たのか!
永かったぜ・・・
と思うと同時に
俺は懐かしい気持ちになっていた
この声・・・という話し方・・・
笑いながら苦虫を嚙み潰しているような、
矛盾した例えではあるが、そんな声と話し方
俺が知っている
前の会社の「お客様相談室」に電話した時に応対するやつと!
同じ話し方・・・!!
お客様相談室・・・通称「客相」は、相談という名の、要はクレーム処理係である
店頭の対応だけでは満足できなかったやつとか
本社に直接文句を言いたい!みたいな連中の相手をしている
勿論、従業員である俺が客相に文句を言うことなどないが
クレーム対応の件で、客相の人と情報共有とか、相談したりすることがあったため、どんな話し方なのかは知っている
客相の電話係は複数人いるが、どいつが電話を取ってもこの声!この話し方!
数多のクレーマーたちに揉みに揉まれ、
その果てに何かの悟りを開いた男の声である
嗚呼、懐かしい
このワクチン案内係のおっさんもきっと
チンパンジーどもの相手をする内にこうなってしまったのだろう
名前も顔も知らないが・・・
俺は親しみを覚えていた
このおっさんがどんなやつかは知らないが!
俺は何があってもお前の味方だからな・・・!!
そんな俺の感慨など無論知らないワクチン案内のおっさんは、話を続ける
「折り返しありがとうございます・・・先ほど、担当者の方から接種についてのご案内があったようなのですが、ただいま別に電話に出ておりまして・・・」
ワクチンはご希望ということでよろしいですね?
そう聞かれたので、はいと答えた
「でしたら、担当者の方から再度ご連絡させていただきますので、その連絡をお待ちください・・・いつごろのご連絡になるかは申し上げられないのですが・・・」
あれ
そういうシステムなのか
てっきりこの電話で予約ができると思っていたのだが
変なところで属人化していて大変だな
まあ、そうせざるを得ない理由があるんだろうけど・・・
しかし
こういうのきっとゴネられるんだろうなあ
多分、こういう感じだ
「何で担当のやつの電話を待たなあかんねん!注射の予約するだけやろ!!自分そんなんもできひんのか!?」
「そもそも、この電話かて遅すぎやねん!7月に登録したんやで!?やのに折角電話きたおもたらまーた待たされるんかいな!!」
「そうやってる待ってる間にも、ワシがいつなんどきコロナになるかもわからへんで??そうなったらどないして責任取るねん!!」
そして締めくくりは
「この税金ドロボー!!」
数多のクレーマーどもの相手をしてきた俺には手に取るようにわかる
クレーマーどもの言いそうなことが・・・!!
しかし
俺はこの名も知らぬおっさんの味方である
先刻、そう誓った
故に
ゴネない!!
ということで、電話を待っているのだが・・・
多分今日はもう来ないな
てな感じで
つづく!!
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