カウンター
星の屑作戦
遂に来てしまった
この日が・・・
そう
昨日から公開しているワイルドスピードではない
以前、このブログでも少し話したが
前の女との再会である・・・!!
午前11時53分
阪急、京都河原町駅にて・・・
11時半の予定だった約束から大幅に遅れ、女はやってきた
まあもっとも、大阪市内から女は来ているわけだし
俺も家を出る前に遅れそう、という旨は連絡されていたため、特に待たされるようなこともなかったが
非常にソワソワしながら、俺は待っていた
往年の名セリフが俺の脳裏で響くーーーー
「全ての絶望が無駄でなかったことの証のために!
再びファックの理想を掲げるために!
星の屑、成就のために・・・!!
ソロモンよ!
私は帰ってきたきたあああああ!!!!」
そうして、
女はやってきた
白い夏用のセーターに黒いズボン
嗚呼
世界よ
どうか俺を!
再び愛してくれ・・・!!
祈るように女の方を注視する
だが
(あれ?)
数か月ぶりに再開した女から
俺はあまり魅力を感じなかった
かつてはかなり依存し、この女から嫌われたら死ぬ、とまで考えていた俺であったが
ありすちゃんの足元にも及ばない
(こんなもんだったのか・・・??)
恋は盲目というが
かつての俺にはそれはそれは素晴らしくバイアスがかかっていた、ということか
こんな女から振られたことで俺は死の淵を彷徨い
世界を憎み
あまつさえ、世界の敵、だのと吹聴していたのか
そんな俺の心を映すように
女のテンションもあまり高くなかった
俺が久しぶりーというと
うん、それでお店はどっちに行けばいいの?
とかなり素っ気ない
挨拶の一つくらいしたらどうなんだ
と、いうわけでかき氷屋に向かった
「・・・」
道中、無言が続く
何か話したほうが良いよな
なんて俺が思っていると
「ワクチン打った?」
女の方も同じことを考えていたらしい
先陣を切ってきた
そんな感じで、至極当たり障りのない話をしながら
かき氷屋に着いた
俺はグレープフルーツ味を注文し
女はいちじく味を頼んだ
他には誰もいない店内で、かき氷を食べる
まあ、一応、元恋人っぽいことしておくか
そう考え
「一口食べる?」
俺がスプーンを向け、「あーん」をさせる構えを取ると
「いやいいよ。グレープフルーツ、あんま好きじゃないの・・・」
瞬殺で断られた
グレープフルーツ嫌いだったけなこいつ
それともただの方便か
その後、女とDCコミックの映画はどれもこれもイマイチだ、とか
スーパーマンVSバットマンはクソつまんなかったとか
エイリアンとかいう映画はシリーズの途中で監督が変わったため、最初の方と最近の方では、テイストが全然違うとか
そんな話をした
スーパーマンVSバットマンがクソ映画であることには完全に同意である
しかしながら、これは脈無しだな
かき氷食べた後、何したらいいんだよ・・・
これじゃホテルに誘っても絶対に空振りだ
星の屑作戦もおしまいだな・・・
ブログの記事にはなんて書こう
そうやって、早くも俺が推敲を脳内で始めていると
「この後ね、この喫茶店に行ってみたいねん」
以外にも女の方から提案があった
この近くのレトロな茶店に行きたいらしい
こいつなりに色々と考えてきたらしい
・・・
そういうわけで、茶店に来た
確かに、レトロでスカした店である
四人掛けのテーブル席を案内され
二人で座る
ここで俺は見たいのは女と俺の位置関係
体の距離は心の距離
もしも、女が俺の対角線上、つまり最も遠いところに座ったとすれば、それはそのまま俺との心の距離を示していることになる
逆に俺の真正面に座れば、脈ありだ
さあ、どう出る・・・?
折角こうやって再会することができたんだ
ファックの可能性は最後まで探っておきたい
頼むぜ、女・・・
だが
人知れず、固唾をのんで女の着席を見守る俺に突き付けられたのは
対角線上の席に座る女の姿であった
(嗚呼、終わった・・・)
ファックは無理だ
しかし、このよそよそしさ
数か月前まで、本当にくんずほぐれつをしていた相手なのだろうか
その後、女と当たり障りのない話をした後
帰ることになった
やはりお互い、言葉数は少ない
そうやって、河原町の改札までやってきた
「今日はありがとう、また予定が会ったら誘ってね」
女から別れの言葉を告げられる
何だよまた誘ってね、って
どうせそんな気などない癖に
もっと別の言葉で、はぐらかすこともできただろうに
そういうところが嫌いなんだよ・・・!!
と、いうわけで
健全解散した
また、それと同時に
明日はありすちゃんのところに行こう
静かにそう決意した俺であった
つづく
この日が・・・
そう
昨日から公開しているワイルドスピードではない
以前、このブログでも少し話したが
前の女との再会である・・・!!
午前11時53分
阪急、京都河原町駅にて・・・
11時半の予定だった約束から大幅に遅れ、女はやってきた
まあもっとも、大阪市内から女は来ているわけだし
俺も家を出る前に遅れそう、という旨は連絡されていたため、特に待たされるようなこともなかったが
非常にソワソワしながら、俺は待っていた

往年の名セリフが俺の脳裏で響くーーーー
「全ての絶望が無駄でなかったことの証のために!
再びファックの理想を掲げるために!
星の屑、成就のために・・・!!
ソロモンよ!
私は帰ってきたきたあああああ!!!!」
そうして、
女はやってきた
白い夏用のセーターに黒いズボン
嗚呼
世界よ
どうか俺を!
再び愛してくれ・・・!!
祈るように女の方を注視する
だが
(あれ?)
数か月ぶりに再開した女から
俺はあまり魅力を感じなかった
かつてはかなり依存し、この女から嫌われたら死ぬ、とまで考えていた俺であったが
ありすちゃんの足元にも及ばない
(こんなもんだったのか・・・??)
恋は盲目というが
かつての俺にはそれはそれは素晴らしくバイアスがかかっていた、ということか
こんな女から振られたことで俺は死の淵を彷徨い
世界を憎み
あまつさえ、世界の敵、だのと吹聴していたのか
そんな俺の心を映すように
女のテンションもあまり高くなかった
俺が久しぶりーというと
うん、それでお店はどっちに行けばいいの?
とかなり素っ気ない
挨拶の一つくらいしたらどうなんだ
と、いうわけでかき氷屋に向かった
「・・・」
道中、無言が続く
何か話したほうが良いよな
なんて俺が思っていると
「ワクチン打った?」
女の方も同じことを考えていたらしい
先陣を切ってきた
そんな感じで、至極当たり障りのない話をしながら
かき氷屋に着いた
俺はグレープフルーツ味を注文し
女はいちじく味を頼んだ
他には誰もいない店内で、かき氷を食べる
まあ、一応、元恋人っぽいことしておくか
そう考え
「一口食べる?」
俺がスプーンを向け、「あーん」をさせる構えを取ると
「いやいいよ。グレープフルーツ、あんま好きじゃないの・・・」
瞬殺で断られた
グレープフルーツ嫌いだったけなこいつ
それともただの方便か
その後、女とDCコミックの映画はどれもこれもイマイチだ、とか
スーパーマンVSバットマンはクソつまんなかったとか
エイリアンとかいう映画はシリーズの途中で監督が変わったため、最初の方と最近の方では、テイストが全然違うとか
そんな話をした
スーパーマンVSバットマンがクソ映画であることには完全に同意である
しかしながら、これは脈無しだな
かき氷食べた後、何したらいいんだよ・・・
これじゃホテルに誘っても絶対に空振りだ
星の屑作戦もおしまいだな・・・
ブログの記事にはなんて書こう
そうやって、早くも俺が推敲を脳内で始めていると
「この後ね、この喫茶店に行ってみたいねん」
以外にも女の方から提案があった
この近くのレトロな茶店に行きたいらしい
こいつなりに色々と考えてきたらしい
・・・
そういうわけで、茶店に来た
確かに、レトロでスカした店である
四人掛けのテーブル席を案内され
二人で座る
ここで俺は見たいのは女と俺の位置関係
体の距離は心の距離
もしも、女が俺の対角線上、つまり最も遠いところに座ったとすれば、それはそのまま俺との心の距離を示していることになる
逆に俺の真正面に座れば、脈ありだ
さあ、どう出る・・・?
折角こうやって再会することができたんだ
ファックの可能性は最後まで探っておきたい
頼むぜ、女・・・
だが
人知れず、固唾をのんで女の着席を見守る俺に突き付けられたのは
対角線上の席に座る女の姿であった
(嗚呼、終わった・・・)
ファックは無理だ
しかし、このよそよそしさ
数か月前まで、本当にくんずほぐれつをしていた相手なのだろうか
その後、女と当たり障りのない話をした後
帰ることになった
やはりお互い、言葉数は少ない
そうやって、河原町の改札までやってきた
「今日はありがとう、また予定が会ったら誘ってね」
女から別れの言葉を告げられる
何だよまた誘ってね、って
どうせそんな気などない癖に
もっと別の言葉で、はぐらかすこともできただろうに
そういうところが嫌いなんだよ・・・!!
と、いうわけで
健全解散した
また、それと同時に
明日はありすちゃんのところに行こう
静かにそう決意した俺であった
つづく
PR
忍者ブログ[PR]
コメント