カウンター
明鏡止水
今日も課長が出勤してきた
嗚呼
緊張するな・・・
何だか腹まで痛くなってきた
だが
・・・
(あれ?)
俺はふと悟った
(仮に何か問題が起きても、ありすちゃんとファックすれば解決じゃね?)
そう
気持ちの上では、ありすちゃんとファックをすればどんなことでも解決するのだ
むしろ何かあった後の方が、ファックによって得られる効用も増すのでは??
・・・
一体・・・
俺は何を恐れていたんだろう
その事実に気付いた途端
俺の心は波を湛えた水面のように
静かな境地へと達した
(これが・・・明鏡止水の心か・・・!!)
きっと見るものが見れば、今この瞬間から俺の体は金色によって包まれていただろう
良い意味で脱力している
身構えるわけでもなく、力むわけでもなく
かといって無気力でもない
究極の脱力状態から放たれる一閃が最も速く、鋭い
その境地こそが居合の神髄であるわけだが
明鏡止水の心を手に入れた俺は、同時に居合の神髄にも達したようだ
(さあ、どこからでも掛かってきなさい・・・BBA!)
そんな気持ちでいたのだが・・・
結局今日は、私用があるとか言って課長は早退
俺の明鏡止水のハイパーモードは出番を失ってしまった
しかしながら折角のことだ
あいつに会ってみよう!
七光り・・・!!
京都を代表する某大企業の御曹司
お前は七色の光によって包まれているのだろうが
今の俺は・・・金だ!!
きっとその七色の光も色あせて見えることだろう
俺の偉容にして異様な姿を!
その目にしかと、焼き付けるが良い・・・!
なんて思いながら、昼休みに俺は進々堂に来ていた
七光りがよくここで昼を摂っていると聞いたからだ
だが
店内を見渡したが・・・
七光りはいない
(おいおい、まじかよ・・・)
何だか空振り続きである
でもまあいいか
そうして俺は午後の仕事も終え
会社を後にした
すると・・・
同じタイミングで会社を出た七光りと出くわした
「Mさん、今日もしかして昼、進々堂いました?」
七光りに聞かれ、ドキっとする
あれ?
お前・・・いなかったよな・・・?
俺が戸惑いながら、ああそうだけど・・・と言うと
「後ろ姿がMさんっぽい人いるなーって思ってたんですが、やっぱりそうでしたか!声を掛けようかと迷ったんですが、僕は表のテラスで食べてました。」
このクソ暑い中、表のテラスで食べてたのか・・・
表には流石にいないだろうと思っていたのだが、裏をかかれたようだ
しかし!
何故俺に話しかけなかったのだろう?
もしかして、俺の明鏡止水の境地を悟られたか・・・!?
伊達に七色の光を持つものではないようだ
俺はそんなことを考えながら、七光りと家路に就いたのであった
つづく
嗚呼
緊張するな・・・
何だか腹まで痛くなってきた
だが
・・・
(あれ?)
俺はふと悟った
(仮に何か問題が起きても、ありすちゃんとファックすれば解決じゃね?)
そう
気持ちの上では、ありすちゃんとファックをすればどんなことでも解決するのだ
むしろ何かあった後の方が、ファックによって得られる効用も増すのでは??
・・・
一体・・・
俺は何を恐れていたんだろう
その事実に気付いた途端
俺の心は波を湛えた水面のように
静かな境地へと達した

(これが・・・明鏡止水の心か・・・!!)
きっと見るものが見れば、今この瞬間から俺の体は金色によって包まれていただろう
良い意味で脱力している
身構えるわけでもなく、力むわけでもなく
かといって無気力でもない
究極の脱力状態から放たれる一閃が最も速く、鋭い
その境地こそが居合の神髄であるわけだが
明鏡止水の心を手に入れた俺は、同時に居合の神髄にも達したようだ
(さあ、どこからでも掛かってきなさい・・・BBA!)
そんな気持ちでいたのだが・・・
結局今日は、私用があるとか言って課長は早退
俺の明鏡止水のハイパーモードは出番を失ってしまった
しかしながら折角のことだ
あいつに会ってみよう!
七光り・・・!!
京都を代表する某大企業の御曹司
お前は七色の光によって包まれているのだろうが
今の俺は・・・金だ!!
きっとその七色の光も色あせて見えることだろう
俺の偉容にして異様な姿を!
その目にしかと、焼き付けるが良い・・・!
なんて思いながら、昼休みに俺は進々堂に来ていた
七光りがよくここで昼を摂っていると聞いたからだ
だが
店内を見渡したが・・・
七光りはいない
(おいおい、まじかよ・・・)
何だか空振り続きである
でもまあいいか
そうして俺は午後の仕事も終え
会社を後にした
すると・・・
同じタイミングで会社を出た七光りと出くわした
「Mさん、今日もしかして昼、進々堂いました?」
七光りに聞かれ、ドキっとする
あれ?
お前・・・いなかったよな・・・?
俺が戸惑いながら、ああそうだけど・・・と言うと
「後ろ姿がMさんっぽい人いるなーって思ってたんですが、やっぱりそうでしたか!声を掛けようかと迷ったんですが、僕は表のテラスで食べてました。」
このクソ暑い中、表のテラスで食べてたのか・・・
表には流石にいないだろうと思っていたのだが、裏をかかれたようだ
しかし!
何故俺に話しかけなかったのだろう?
もしかして、俺の明鏡止水の境地を悟られたか・・・!?
伊達に七色の光を持つものではないようだ
俺はそんなことを考えながら、七光りと家路に就いたのであった
つづく
PR
忍者ブログ[PR]
コメント