公開結社豪泣部

俺は今

非常にまずい状況に直面している

転職してはや二か月経過したわけだが

上司は俺の能力にかなり不満があるらしい

毎週のように上司と一対一の面談を行い（業界用語では1on1ミーティングと呼ばれる）



苛烈なフィードバックを受けている

昨日も

「私たちが期待していたよりも、プレゼン能力が低い・・・んだよね？この仕事は前と違って、実物がない製品だからその人のプレゼン能力で印象がかなり決まってしまうんだよ？」

テレアポをして、製品のプレゼンを行い能力を高めろと言われ、やっていたわけだが

俺が思っていたよりも原稿棒読みだったらしい

俺は上司にいきなり別室へと呼び出され、コメントを頂いていた

「そもそもなんで原稿読んでるの？内容はもう覚えてるでしょ？」

俺は答える

「スムーズに読み上げるため・・・です。原稿がないと不安なので・・・」

俺としてはなんてことのない理由だったつもりだが

これが思わぬ地雷となる

「前からも指摘してるけど、それって「自分が不安」だからそうしてるんだよね？コミュニケーションの軸が「自分」じゃなくて「相手」にしないとダメだよって、金曜も言ったと思うけど？」

金曜日に言われたら月曜日には完全に修正してこないとダメらしい

当たり判定厳しいなあ

それに・・・と上司のコンボは続く

「こうして面談していると、不安とか心配とかおびえている、とかそういうワードがよく出てくるんだけど、これは何？」

え

もしかして・・・

俺の抑うつ、バレた！？

なんやかんやで未だに抑うつを引きずっている俺

そしてそのことは秘密にしたまま、転職している

これが露見するのはまずい・・・！！

冷や汗が背中を伝う

「そういうことを言ったら手加減してもらえると思って言っているの？君はもう28歳なんだよ？そんなことを言って気遣ってもらえる歳じゃないってのは分かってるよね？」

こいつは血も涙もないのか・・・？

それに一応まだ27だよ

心の中で突っ込んだ

取り合えず、抑うつの話に発展せずに済んだことを安堵しながら

俺は自分の状態を知ってもらうことが必要だと考え、そうしていただけだと話した

前の会社でも、俺が精神的に問題を起こしていることをFランに言ったこともあったが

結局業務量などは減らず・・・

ただ、話したことで気が楽になったといういきさつがあったからだ

もちろん、そのことは今の上司には話さないが・・・

上司のコンボはまだ終わらない

スーパーコンボである

「これから先、ずっとそんな精神状態で仕事してもらうのもお互いにとってマイナスだし、ずっとこの会社に居なくちゃいけない理由もないんだから、他の選択肢を考えてみるのもありだよ？」

え・・・

これってもしかして

退職勧奨？

俺はまだ三か月の試用期間中である

ワンチャン、俺の能力などを理由に、本採用見送りルート、ということもあり得る

会社の規則にも能力が不足し、改善する機会を与えてもそれにそぐわなかった場合、などに本採用を拒否できることが掛かれている

やべえなーこれ

前任者の引継ぎもなく、取り合えず、見よう見まねでやってきたつもりだが

カスってもなかったらしい

俺ももちろん、努力はするが・・・これは出口戦略についても考えなくてはならないようだ

そう、この会社を辞めたあとの戦略・・・

10月には公務員試験の26歳以上の年齢枠のがあるし

サエキさんはコロナの自粛下で一念発起し、働きながらも国税専門官に合格した

俺も公務員試験なら、過去に何度か受けたことあるし、筆記なら通ったこともある

腹をくくれば、なんとかなるかも知れない

公務員が楽だとは思わないが・・・

定期的な配置転換がある

逆に今の会社には配置転換なんてない（その代わり転勤もないが）

なんてことを考えさせられた一日であった

果たして

俺の未来はどうなる？！

つづく・・・