ブルべ夏
ついに来た
7月5日!
パーソナルカラー診断の日である
約二週間前・・・
突如、デート的イベントが発生した例の件のつづきである!
というわけで仕事を大急ぎでキリのいい形にまで仕上げ、俺は河原町へと急いだ
場所は某マンションの一室
流石に前回と違い、閉ざされたドアの前でうずくまる女はおらず・・・
俺はやや緊張しながらインターホンを押した
「Mさんですね!先日は申し訳ございませんでした!!」
全然申し訳ないことなんかないよ!!
心の中でシャウトしつつ
いえいえ、お気になさらずー
さわやかな笑顔(のつもり)で受け答える俺
かくして俺は部屋の中に入った
・・・
人類の長い歴史から見れば
密室に男女二人というのは、ファックの予兆以外の何物でもないのだろうが
今は21世紀である
残念ながら、そこまで単純ではない
俺は脳内で誰かにナレーションを済ませ
席に着いた
女からの説明が入る
・・・
簡単に言うと似合う色には系統がある、ということらしい
さらに
「目の下のクマとかも目立たなくなりますよー!」
え
俺、クマあるの!?
言外に指摘されたことに驚き
鏡を見ると・・・
しっかりクマがあった
心労が絶えないからな・・・俺
世界とかいうやつのせいで・・・
さてさて
実際の診断が始まった
女がいろんな色の布を俺の胸の辺にあてがいながら、考察をしまくる
「こっちの色の方がお肌の色とかも、きれいに見えますね!!」
そう・・・なんだろうか
よく分からないが、そうなんだろう
そんなことよりも、女が俺の鎖骨の辺をペタペタと触る方が気になってしまう
そんなことを繰り返し・・・
一時間ほどで終わる予定だったのが、結局一時間半近く掛かり
俺のパーソナルカラーとやらが決まった
淡い紫!である!!
コンドームとか電マとかにありそうな色だよな
そう
コンドームと言えば
この女に声を掛けねば!!
つうことで
つづく!!
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