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ガチ勢たちの輪舞(輪舞)

俺は何の予定もない休日は苦手である
誰かと一緒に何かをしないと嫌だ
その行動理念から言えば、何の予定もない今日という日に居合の稽古に参加することは至極当然の流れであったのだが
俺は迷っていた
何故なら・・・
今日はいつもの道場での稽古ではなく、ガチ勢の皆さんが体育館を借りて行うスタイルだったからである!
そもそも
俺は学生時代、あまり熱心に居合をやってこなかった
あれにフルコミットする意味が良く分からなかったのだ
武士の時代でもあるまいし、あんなものは趣味として片手間にやるもので
学生時代の全てをささげているようなやつは、ただの視野狭窄である
そう思っていたし、関東一連の各居合道部に配布される雑誌のコラム的なところにもそう書いていたほどだ
故に居合ガチ勢は苦手だし
俺はガチ勢ほど、稽古を積んでいないので当然、下手である
そんな環境に参加してしまった大丈夫なのだろうか・・・??
数日間悩んだ結果
俺は参加することにした
決め手は参加者リスト
よく見ると、大学時代俺はシゴキ倒した先輩の名前があるではないか!
かつては指導という名のもと、かなり厳しくされたものだったが・・・
(知っている人がいてるんなら、まあいいか)
卒業して数年も経つと、ただの「知っている人」くらいの認識になってしまう
恐ろしいものである
かくして、俺はガチ勢たちの集まる稽古会へと参加することになったのである
会場は何と草津!
あまりにも遠いので20分ほど遅刻してしまった
初参加でこれはまずい
ビビりながら武道場へと入る
すると・・・
「おお!君がMくんか!はじめまして!僕と同期なんだってね!」
全然知らない人からすごく親しげに話しかけられた
よく分からないが、いい人・・・なのか?
しかし
「同期がいると嬉しいなあ・・・それにMくん、何だかいい感じだね!好きたタイプだ~!うひひ、今からNくんって呼んじゃお~。今日はNくんにめっちゃ絡むぞ~!!」
手をわしゃわしゃさせながら、そんなことを言い出した
いい人であると同時に変な人であるようだ
ちなみに後から知ったのだが、この人はこう見えて刀匠らしい
刀匠とは言っても、まだ修行中らしいのだが・・・
特殊な職業の人はやはり特殊なのだろうか
俺が唖然としていると
「Nくん今度さ、富士山登らない?みんなで行くんだ~」
先刻承知と言わんばかりに早速、絡まれまくっていた
(ちなみに真面目にキツそうだったので断った)
つうことで、先輩を通じての紹介などもあり、意外とガチ勢のみなさんの輪に入り込めた俺は・・・
無事稽古を終えた
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