カウンター
破られた無限の電製(アンリミテッドテレフォンワークス)

前の会社では
5~10分に一回は電話が鳴っていた
類人猿どもが電話を引っ切り無しに掛けてきやがる
あんなものはクソ電話だ
点検だの整備だのリコールだのの下らん予約
車に使用方法や異音などの鬱陶しい問い合わせ
事故に遭ったとかいうどうでもいいものまで・・・
どれもこれもがクソ電話であり
俺はそれをいつも、椅子の上でひっくり返るギリギリくらいまでふんぞり返って座り
スマホ片手に転職サイトを見ながら受けていた
そんな環境で鍛えられた俺の固有結果委とは言わば、無限の電製(アンリミテッドテレフォンワークス)であり・・・
電話とは呼吸のようなものであった
故に今日
問い合わせがあった件について俺が電話を掛け
その様子を見ていた上司から発せられた言葉には
それはそれはもう
至極驚かされた
「今のお客さんに電話してたの?感じ悪いよ!」
目をぱちくりさせながら俺に聞いてきた上司
え・・・!?
俺の電話が?
俺の無限の電製(アンリミテッドテレフォンワークス)が?
ダメ・・・!?
嘘だろ・・・??
しかし
そこで俺は気付いた
俺はもう、類人猿の相手をしていないのだ!!
電話の相手は「人間」
下らん要件でいちいち電話を掛けてくる類人猿ではないのだ!
だが・・・
人間相手への電話の仕方など
もう、とうの昔に忘れてしまった
上司からこれを参考にしてと「ビジネス 電話 仕方」で検索された結果が送られてくる
新入社員みたいだな俺・・・
アグレッシブ烈子で言えば穴井
電話が取れなかった穴井!!
つうことで久しぶりに電話の受け方や掛け方を真面目に勉強した俺であった
かなん
つづく
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