公開結社豪泣部

俺は伊丹の会社の寮のことをシナプスと呼んでいる

いや、会社の寮・・・というよりかは俺の一人暮らしの家のことを大学一回生のころから、そう呼んでいる



由来はかつて俺がハマっていたそらのおとしものに出てくる、天空にある超文明を司る都市の名前から来ている

強靭なる意志の力で浮遊する象牙の塔・・・

まあ簡単にいうと、俗世間から強い意志を持って隔絶せんとしていた俺の住処として、うってつけの名前だったのである

そんな８年近く歴史のあるシナプスだが・・・

（一時、ムショ暮らしもしていたこともあった）

今月７日には引き揚げなければならない

そのため残った荷物をまとめ、そしてシナプスを清掃する必要があった

というわけで

暇を極めていた俺は！

シナプスを完全に片づけることにした

といっても

一人でもやるのは嫌である

退屈だし、寂しい

故に・・・

フットワークの軽そうなやつ！

そう

でかお！

君に決めたッ！！

つうことででかおを召喚し

いざシナプスへ！

でかおとともに手分けして部屋を片付け、掃除する・・・

嗚呼

しかしいちいち思い出すな・・・

前の女とここでデートとかファックしたときの思い出を

でかおに事細かに解説を入れる

「ここが、俺が前記事にしていた年末年始にしゃぶらせた風呂場やで」

「いつも部屋のこの辺でファックしてたで」

「でかおが今持ってるその布団の上でファックしてたで」

・・・

枚挙にいとまがない

あの時はまさか、こんなにも早く別れのときが訪れるとは思ってもみなかった・・・

俺は世界を愛し続け

世界も俺を愛し続けるものだと信じて疑わなかった

だが、前の女との思い出が染みついたシナプスとも今日で事実上のお別れである

さらば・・・シナプス・・・

あとでかおありがとう

ハンバーガー一個でめっちゃ頑張ってくれた

やっぱでかいやつはええやつやわ

つづく