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世にも奇妙な物語

「じゃあ服を脱いでこれに着替えてください~紙パンツ」
そういって渡された「紙パンツ」
紙・・・なんだろうか
手触りからはよく分からない
が
とても小さい
試しに装備してみたが
普通に玉がはみ出る
インモーも出ている
「大丈夫大丈夫!見えてないから!!」
何のフォローなんだろうか
竿が見えてなければセーフなんだろうか
まあ別にどうでもいい
俺の心は完全に閉ざされているのだ
別に玉だろうが竿だろうが
どうでもいい
紙パンツとやらに着替えた俺は・・・
タオルを敷いたマットレスのようなものの上にうつぶせになった
BBAが俺に話しかけながら、マッサージを始める
「オイルマッサージはよく来るの?」
マッサージは普通にうまい
腰をぐりぐりされると気持ちが良い
「いえ、初めてです・・・」
爆下げのテンションでそう答える
「初めて?!よく勇気出したねー偉いヨ!」
偉いのか愚かなのか・・・
結果論で言えば愚かの一語に尽きるのだが
「はは・・・」
俺は力なく笑う
「今いくつ?今日は休み?この近くに住んでるの?」
何でもかんでも容赦なく聞いてくる
差支えない範囲でテキトーに答える
「私はネー、留学生として埼玉の大学に通ってたの!駿河台大学って分かる?」
やる気のない俺など完全に無視し
BBAはどんどんしゃべる
駿河台大学なら知っている
駿台グループが運営するFラン大学だ
何の価値もない
「ええ、知ってますよ・・・」
中国からわざわざ留学してまで行くような大学か??
どうにもよく分からない
俺がリアクションに困り、黙っていると話題が変わった
「ところで、ゲームやる?ポケモンゴーにハマってるの!」
猫背のせいか凝っている俺の背中を指圧しながら、BBAの身の上話は加速する!!
「いえ、リリース直後にちょろっとやっただけです・・・」
ポケモンゴーは2016年?だったろうか
それっきりである
が
そんなことはおかまいなしである
「私はネー、今44レべになりそうなの!」
すごいのかすごくないのか全く分からない
「すごいっすね」
取り合えず褒める
BBAは俺の塩対応など意に介さない
延々とポケゴーの話をしまくる
嗚呼
まじで
一体、何のために来たんだ俺・・・
当然、我が聖剣は終始、無反応のまま・・・
何事もなく、マッサージは終わった
世界は今日も俺を愛さない
という感じで
つづく
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