公開結社豪泣部

例年・・・

この時期になると起きるイベント・・・

それが自衛隊展示会である！

営業所の近くの自衛隊の基地内にて、各自動車会社合同で車の展示を行うのだ

なんて書くとさぞかし立派である、人気のあるイベントなのだろうと思うかも知れないが

実際はその逆

人気などというものは全くなく、自衛官たちは車の横を素通りしていくのみ

まあ今年もそんな感じだろうがな・・・

というわけで

俺は後輩社員の女と来ていた

この女・・・

俺は最近、プリンセスケニーと名付けた

元ネタはサウスパークである



プリンセスケニーは何の価値もない女、いや女装した小学生だが

色々あって、お姫様ということになっている

それがこの低学歴貧乳ブスという市場価値ゼロの女であるにも関わらず、そのハードな事実を認識せず

のうのうと生きているこの後輩社員の女と俺の中で重なり・・・

そう呼んでいるのだ

しかし

俺の予想通り、自衛官たちは何の興味も示さなかった

嗚呼・・・

ケニーよ

テキトーにそこらの自衛官ナンパして来いよ

「うちのブースに来て、車の契約してくれたらその場でしゃぶってあげますよ！」

くらいのことやれ！

ああそうだとも

何でもいいからテキトーにしゃぶってこいよ

それくらいしねえと、つまんないだろ・・・

俺は念を送る

（ケニー・・・！！）

プリンセスケニーは気付かない

何だよ！市場価値ゼロの女は体を使ったソリューションに頼るしかねえんだよ！

いや、強いて言うなら23歳というその若さが唯一の武器だが、それさえも時間の経過とともに落ちてゆく…

つまり、究極的には一秒ごとに失われているわけだ

だったら！

なおさら！

今すぐ！

しゃぶれ！！

自分の無価値さを認識して、とっととできることをやれ！

「ケニー・・・！」

そんな思いから念を送るだけのはずが

気が付くと声に出してしまっていた

隣のブースの同業者から変な目で見られたが、そっぽを向いてごまかす

なんてことをしている間に時間は過ぎ・・・

自衛隊展示会は何の戦果もなく終わった

つづけ