カウンター
やる気出せよ!
俺がお前に一番言いたいこと、それが何か分かるか…?
Fランから呼び出された俺は、不意にそんなことを聞かれた
「…???」
当然だが
分からない
いつも寝癖のついた頭で出社してくることだろうか?
それともいい加減に剃っているヒゲ…?
いやダメだ
ここで下手に何か答えると墓穴になる
故の
「…」
俺は黙ることにした
沈黙は金、とはよく言ったものである
そして、気の短いこのFランデブの性質上、沈黙に耐える…なんてことはできない
十秒と待たずFランは話し始めた
「やる気よ!お前から俺は1ミリもやる気というものを感じない…!!」
や、
やっべぇ…
面倒くさいかつ核心的なこと言い出しやがった
当り前だがそう
俺はやる気がない
会社に入る前からやる気なんてなかったし
入ってからもやる気はない
いつ如何なるどの瞬間においてもだ!
そして今後とも!
やる気など!
出さない!!!
出すものか…
断じて…!!
下らねえ…
だが、Fランデブとしてはそうも行かないらしい
俺にもっと成長してもらわないとダメだ、と言いたいようだ
さてしかし困ったな
どう切り抜けるか…
「やる気…とは…?」
取り敢えずしらばっくれる俺
Fランデブはその偏差値35の頭を捻る
やる気がどういうものかについて説明するために
「例えばだけどさ…ここをもっとこうしたらいいんじゃないですか!とか、そういうやつ」
いきなり具体例で説明かよ…
まずは前提となる一般論から入って、それから具体例だろ
具体例から入っても次はそこから一般論の話しろよ
やる気とは能動的に仕事について良くしようと行動することである、例えば職場環境のカイゼン…みたいにさぁ
いきなり具体例の話だけされても話のベクトルが変わりすぎて意味不明だよ
まあいい
これはチャンスだ
話をうまくすり替えよう
「つまりカイゼンということですか」
やる気だのという極めて下らない話なんて、俺がぶった切ってやる
そう思い、KAIZENへと話をシフトさせる俺
だが
「いや違うねん!そういう訳ではなくてさ…」
自分の考えがまとまっていない癖して反論するFランデブ!
さてどうするFランデブ
俺はやる気という言葉の解釈と定義を自在に操り、この話題をすり抜けるぜ?
だが
「取り敢えずやる気や!それがないとこっから先まじでやっていかれへんぞ!?」
Fランデブは考えることを諦めた
そこからはFランデブのよく分からないご高説が続き
俺は解放された
マジで無駄な時間だったな…
つづけ
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