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内地に帰りたい

「内地に・・・帰りたい・・・」
俺はつぶやいた
東南アジア戦線に出征した日本兵の気持ちだ
ここは・・・
本当に京都なのだろうか
うっそうと生い茂る木々と雑草
それらをかき分け、合っているのか間違っているのかもわからない道を進んでいく・・・
そう
下山中、俺たちはどうやら道を間違ったらしい
軽く
遭難していた
まずい予感、的中である
4回目にして初めての経験である
いつも、なんとなく歩いていたら降りられたんだけどな・・・
最古参は俺と智坊の二人
そのともぼうを先頭に行進しているが、ともぼう自身も道が分かっているわけではない
そしてかく言う俺も道が分からない
となると自動的にこのパーティーは終わりである
とりあえず下に向かって移動する
が
道が途中でなくなっていたり、進めないくらい険しかったりで一向にうまくいかない
そうして、一回来た道を戻ったり
山中の大して役に立たなさそうな看板を見たりすること約2時間・・・
「降りられた!やっと降りられたぞ!!」
無事下山
どうやら、昨年の台風で山の中に立ち入り禁止エリアができ、知らず知らずのうちにそのエリア内に迷い込み
ややこしくなっていたようだ
嗚呼
内地の土が踏めてうれしいぜ
そんなことを言いながら、京都タワー下の風呂屋へと向かい汗を流したのであった
つづけ
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