公開結社豪泣部

「Ｍくん元気か！久々に飲みに行こう！！」

大学時代、俺が所属していた書道サークル・・・

そこで知り合った先輩から３年ぶりくらいにラインが来た

あの先輩はそう、レスリング部とかけもちしている先輩で、背丈こそ低いが全身筋肉ダルマ

パッと見は１００％カタギではない

そんなに仲良くもなかったのだが・・・

誘われたので行ってみることにした

しかし、何だか嫌な予感がするな

何だこの胸騒ぎ・・・

さてさて

・・・

場所は歌舞伎町

にある怪しい飲み屋ではなくチェーン店

メンバーは俺と先輩と俺の後輩

書道サークルつながりである

ちなみに俺の後輩は大学を辞め、今は保険屋でファイナンシャルプランナーとかいう仕事をしているらしい

さてさて・・・

テキトーに身の上話をしたところで

俺の嫌な予感は革新へと変わった

先輩「副業やってるんだ、俺」



副業・・・

うさんくさい響きである

話はつづく

「今は副業について勉強中で、先輩からまだ習っている段階なんだけど、来年には月収１００は稼げるようになるんだ！ 」

ああ、そーなんですか

俺の後輩は話を全力で受け流す

今日のメインディッシュはどうやらこいつのようだ！

「待ってろよ、一年後の俺・・・！俺は金が欲しくてほしくてたまらないんだ！金があれば何でもできる！それに、将来の不安とかってないの？君たち」

「俺たちの老後に年金なんてないべ？年金は自分で稼がなきゃ！！」

先輩が畳みかけてくる

副業って何って全力で俺たちに言わせたいんだろうな

が

俺＆後輩「「あははー、そっすねー」」

受け流した・・・！！

つう感じで飲み会は終わり

マルチ商法臭い先輩から俺は解放されたのである

いやーこえー

つづけ