公開結社豪泣部

俺が回収に向かった車は、不具合を抱えているものらしい

自動ブレーキシステムのセンサーがおかしく、何もないところで勝手に作動しまくっているんだとか

それで客がぶち切れ、販売店に怒りの突撃

社長がその相手をしていたらしい

そこにワイが車を回収するためにやってきた

のだが、そんなワイが待たされている間、スマホを操作していたので・・・

社長にぶち切れられている、というわけらしい

それはすまんかったな・・・

心の中でそう思う

俺のことのいきさつを知っていれば、尤もらしい神妙な顔をして、車の回収もできたのだが・・・

つうことでしばらくすると店長と工場長がやって来た

俺を含めた３人で社長に謝る

その後、車を回収し・・・

俺は営業所へと戻った

「法人営業になったら、あんな連中の相手もせんとあかんのやなあ。俺はやったことないけど」

店長が帰りの車で笑いながらそう言ってくる

確かにそうだ

あんなめんどうくせえおっさん連中の相手を日常的にしなければならないなんて

つうことで大変な目にあいました

つづく