公開結社豪泣部

博物館なんて一体何年振りだろうか

俺は今日、京都国立博物館に来ていた

この博物館に来たのは、Ｍ谷が働いているから

そして

刀の展示会をやっているからだ

刀・・・

居合道部にいた俺にとってはなじみ深いもの

世間一般からすれば、刀とは美術品なんだろうが

俺からすれば「使うもの」である

さてさて

本来なら、Ｍ谷に博物館を案内してもらう予定だったが

いろいろあって、それは無くなり

俺一人で見て回ることにした

しかし・・・

ど平日の昼間なのに、人は想像以上に多かった

てっきりすっかすかだと思っていたのに

これもきっとあれのせいだろう

そう

刀剣乱腐とかいうやつ・・・！

刀が擬人化している・・・アニメ・・・？で腐女子から絶大な人気を誇っている

らしい

俺も漠然としか知らないが

そのせいだろう

伝説的にモテなさそうな女がわんさかいた

いや、最早女にカテゴリーできるのかどうかさえ怪しいぞ、こいつら・・・

ちなみにだが・・・

俺はあまり刀には詳しくない

国宝の刀がどうとか言われても、よく分からない

故に・・・

「おお・・・っ！これはすごい・・・！！」

国宝の刀を前にして、俺の隣にいたおっさんが思わず、といった調子で声を漏らしている

が

俺は感慨など特には感じない

ただ、感想があるとすれば、この国宝の刀は、細くて樋（刀身にある溝）がないし、反りも深い

居合には使いにくそうだ

ということくらい

俺の居合刀は幅広で樋があり、反りは浅い

個人的にそういう刀が一番かっこいいと思っている

つう一日でした

つづけ