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ポケモンをやらないポケモンマスター
木曜日
俺は休みを取った
つうことで
マスターと飲むことに！
理由？
あいつ、留年してるから平日にいきなり呼びつけても大丈夫そうだったから
そして実際大丈夫であった
ああ
いいねえ
暇って素晴らしい
とまあこんな感じでマスターと会食した
何気に盆以来である
久々に会うマスターは髪型が少し常識的になっていた
が
無色オーラは健在！
流石である
ちなみにマスターは今回も留年する
四回生で就活をさぼり
留年
そして五回生でもさぼり
六回生に突入決定！なのである
しかし、本人は
「まあ、最後は何やかんやで丸く収まるやろ」
と非常に楽観的
どうやらマスターの辞書に絶望という文字はないらしい
抑うつ状態で毎日、漠然とした不安と自分自身への罪悪感で胸を圧迫されている俺とは大違いである
ああ
なんだか癒される
こんなにもダメダメなのに能天気なマスターを見ていると！
そのせいか、マスターと飲み屋を出るころには、俺をいつも苦しめている胸の圧迫感はだいぶ和らいでいたし
今日もいつもに比べればだいぶ楽であった
最早これはセラピーである
そう
マスターセラピー
あいつとはこれから定期的に会食することにしようかと真剣に考えるレベルである
あ
そうそう
マスターはなんと今はポケモンをやってないらしい
最新作も買ってないんだとか
ポケモンをやらないポケモンマスター
なんだか詩的でさえあるな
つうことで
つづく！
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