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在りし日々

自動車ディーラーというものは、車を買いに来た客に、その場でもう決めてほしいと迫ってくる・・・
ことがある
やり手のセールスマンだとそういう真似をしてくるようだ
客の側からすれば、安くても100万はする買い物を即決するのは気が引けるのだろうが、そんなことは知ったことではない
自動車ディーラーのセールスマンはそこら辺の感覚がマヒしている
商品に対する感覚は100円ショップの店員と何ら変わらない、と言っても過言ではない気さえする
・・・
ここで俺は思い出す
在りし日々を
「ご来店されたお客様には、できるだけその場で決めて頂きましょう。
うちに車を見に来られたお客様というものは、大抵他社の店にも車を見に行かるからです。
○○社のこの車が欲しい!と言うお客様は滅多におられません!
それに、お客様に今この場で決めてください、というのは押し売りではありません。
ただ、お客様の背中を押しているだけです。
むしろ、車を買いに来られたお客様の背中を押さないことは失礼にあたります。」
本社での研修で俺たち新入社員はこう習った
その研修の後・・・
「さっきの研修の話、まるでお客さんが、よそのディーラーを見に行っちゃったらもうゲームオーバーみたいな言い方じゃなかったw??」
隣の席に座っていた上智のやつが俺に話しかけてくる
重度のアンチであるこいつ
そう、
俺と同じく、会社が嫌いで嫌いで仕方がない男なのだ
俺は隣に座るこのアンチ男に笑顔で答える
「俺もそう思ったわww他所と比較されたら負けるみたいに聞こえたわ~wまじでどーなってんだよwww」
上智は「だよねえww!!」と返したあと、楽しくて仕方がないと言った風に会社をまたディスり始める
実に良い笑顔だ
上智「つうかお客さんの背中を押さないことは、むしろ失礼にあたるとか、俺ちょっと理解できなかったんだけどwwwwあれどゆこと!??まっつん教えてよ!」
俺もわかんねえよwwwwwどう考えても押し売りだろwwwww
俺はそう答えたあと、二人で笑いあったのを覚えている
だがしかし
今から思うと実際そうである
他社ディーラーと見比べられると大抵は乙る
あの研修で講師のおっさんが言っていたことは本当だったのだ
長くなってきたし、今日はこんなもんかな
つづく
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