公開結社豪泣部

某D社の店はどこや？

昨日、店に来たジジイは開口一番に俺にそう聞いた

え

俺はフリーズした

これはギャグか！？

それとも喧嘩か？！

それとも本気なのか？！

ジジイは至って真面目な顔をしている

どうやら本気のようだ

やばいなーこのジジイ

引っ越してきたばかりで、このあたりのことが全く分からない俺はスマホで検索することにした

が

「おおなんやこの車、ええやん。試乗させてえな」

ジジイは某D社の店に行くことなど忘れてしまったのか、展示してある車に乗りたいと言い出した

ええええ

まあでもいいか

と、いうことでジジイの運転する試乗車の助手席に乗ることに

だがまあ

正直言って嫌である

高齢者ドライバーの運転する車など

走る棺桶に他ならない

しかし本人は

「ワシはもう何十年も車に乗っとるし、事故なんかせーへんわ！自信あるで！！」

という意気

これはもしやフラグなのだろうか

そんな俺の思惑とは関係なく、ジジイの駆る試乗車は出発した

・・・

そして十数分後

ひどく混んだ道に入ってしまった

追突し易そうな道

さらに目の前を走る車のドライバーが下手なのか、白線からはみ出しそうな感じで走っている

とても目障りである

ジジイもそう思ったのか、俺の方を向いて何やら話し出す

と！

次の瞬間！！

ジジイのブレーキを踏む足が緩んだのか、車が進みだした！

おいおいおいおいおいおいおい！！！

ジジイはそれに一瞬遅れて気付く

ああ

もうだめだ

間に合わない

と俺が諦めたとき

けたたましい警告音とともに車が急停止した

そう

自動ブレーキである

ああ

助かった

しかしジジイは違うようで

「ワシのブレーキが間に合ってよかったなあ」

と言っている

ええ・・・

かなんなあこのジジイ

まあそういうことで自動ブレーキってすげーっていう一日でした

終わり

昨日はあとこれ、ともぼーと見たナ☆