公開結社豪泣部

てきとうな挨拶をしながら、俺は女の前の席に腰かけた

さて

何を話せばよいのやら・・・

そうじっくりと考える間もなく、女が話を切り出した

私の名前は・・・

そういって、ノートに自分の名前を書きながら、自己紹介を始めた

女の方からしゃべってくれるのはありがたい

俺は少し安心しながら、自己紹介を続ける女を観察する

うーむ

あまり警戒心、というか心の壁のようなものは感じない

きっとオンライン上であらかじめ、好感度を上げていたせいだろう

女はリラックスしているように見える

何となくだが、ちょっとしたボディタッチくらいならできそうな感じさえする

試してみよう

俺は女の頭に弱いチョップを食らわした

女は笑っている

おお

やっぱり大丈夫そうだな

そうして、女が一通りしゃべった後、俺もてきとうに自己紹介を済ませた

さて・・・

会話が一段落したが、次はどうなるのだろうか

こういうとき、基本的に俺は女がしゃべりだすのを待つ

会話のイニシアチブは女に握らせておく方が良いからだ

何かの本で読んだが、こういうとき、自分がどう話すか、とかは重要ではない

大切なのは、如何に女にたくさんしゃべらせるか

女は基本的に話好きである

であるならば、それを利用すればよい

会話を盛り上げようとして、無理して男がしゃべっても、女は退屈するだけである・・・らしい

故に俺は女が話し出すのを待つ

そしてその結果、意外な切り出し方で次の会話がスタートしてしまうことを、このときに俺は知る由もないのである・・・

つづく

マクラーレンF1

かっこいいっすねえ！

ちなみにこいつは三人乗りである

どういうことかっていうと、真ん中に運転席、左右に助手席、というレイアウトになってるんだとか

なんだか乗り降りが面倒臭そうだなあと思いました（こなみ）