カウンター
一昨日の続き

一階に降りた俺の視界に飛び込んで来たのは、死したサエキさんであった
「サエキさん!?どしたんすか!?」
と
そう俺が叫ぼうとするよりも先
サエキさんはこう言った
「金貸してくれ!」
!?
なんだこれ
どーなってる!?
が
細かい話は後
取り合えず、ポケットに手を突っ込む
幸い、金はたくさんあった
この国の大卒初任給くらいは俺のポケットに入っていたのだ
テキトーに日本円で7000円くらいをサエキさんに渡すと
サエキさんはすかさずそれを嬢に渡した
それでようやくサエキさんは人心地ついた
その後、店を後にし、タクシーに乗り込んだ
さて!
何があったのか聞かせてもらおう!
「さっきのは何ですか?」
と俺が聞くよりも先に、サエキさんが発言する
「金を渡すタイミングを間違えてん」
話はこうである
日本の風俗のように、レジがあるわけではない
金をやる前なのか終わった後なのか
よー分からん
じゃあもう、先に金を払ってしまえば話は済むことである!
そう考えたサエキさんは金を最初に支払った
が
それがめんどうの始まり
嬢はそれをどうやらチップとして受け取ったらしく、終わった後に料金をまた請求されたらしい
英語とかタガログ語とか話せないサエキさんは、自分の意図を説明できず・・・
そして金をあまり持ってなかったが故に、俺から借りる羽目になったんだとか
それが顛末である
まあ今から考えると、嬢にしてやられただけなのかも知れないが
俺は嬢が金の話をしだしたら出せばいいやと思っていたので、そうはならなかった
こう考えると日本の風俗はちゃんとしてるなー
つづく
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