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刑務作業終了

今日は刑務作業終了という記念すべき日である
故に回想シリーズを今日は休む
さて
刑務作業終了といえば
俺はさぞかし嬉しいことだろうと想像されるのではなかろうか
無意味
無価値
無意義な時間が遂に終わったのだ
きっと嬉しいはず
そう思うだろう
が
正直言って複雑な気持ちである
刑務作業がないのは嬉しいが
本配属がまた一歩近づいてしまったというこの恐怖に取りつかれている
本配属・・・即ち販売会社への出向である
良いうわさを全くと言っていいほど聞かない出向
片道切符の出向
あの会社は本社の人間を何故か全国にある自動車販売会社に出向させ、営業をさせている
だから採用人数もバカみたいに多い
そして、自動車販売といえば、誰にでもなれるような仕事である
過剰なノルマに押しつぶされ、離職者が後を絶たない
そんな仕事
俺はそんな仕事をするために大学を出たのだろうか
大学とは言うまでもなく、教育界の最高峰である
その大学に
入った意味
出た意味
浪人して入った意味
受験勉強して入った意味
そのすべてが揺らぐ
そのすべてが疑わしくなる
今の俺は、かつての俺が支払った対価に見合うだけの価値があるのだろうか
高3の俺が
浪人の俺が
今の俺を見たらどう思うだろうか
俺は在りし日の自分に今の自分を胸を張って見せることができるのだろうか
答えは否である
自動車販売なんて、高卒にもできる仕事である
高卒にやれるようなことなら、高卒にやらせれば良い
大卒は大卒にできることを
高卒は高卒にできることを
それが道理ではないのか
じゃあ大卒にしかできないこととは何なんだ
理系ならともかく、
文系の場合、正直よく分からない
が
少なくとも自動車販売なんかじゃない
自動車販売なら、別に高卒でもFラン卒でもできた
即ち、浪人する必要もなかった
テキトーに受験して、テキトーな大学に入ってもなれる
というか大学に行かなくてもなれる
故に今の俺は、過去の俺を裏切っていることになる
こんなの嫌だ
話が長くなってしまったが
俺が願うことはただ一つ
俺が浪人した意味
俺が大学に入った意味
俺が大学を出た意味
それを確立してくれるだけの身分になりたい
それが具体的には何なのか、定義が出来ていないが
俺はずっとそれを探し続けている
つづく
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