公開結社豪泣部

相棒が病院送りになった

この相棒というのは、簡単言えば仕事仲間で、俺が刑務作業をするとき、いつもセットになった行動するやつのことだ

彼はサッカーをやっていたそうだが、見た目は如何にもラガーマン然とした好青年であった

また、俺と彼は転職をしたいという点でも意気投合しており、珍しく俺と気の合うやつだった

実際、昼休みは毎回共に飯を食っていたほどである

が、そんな彼は病院送りになってしまった

足をやられてしまったらしい

夜も眠れぬほどの痛みで、座っていようが、寝ていようが痛むので、どうしようもないと言っていた

サッカーをやっていたのだから、常人よりは健脚であろうはずなのに、なんということだろうか

そんな痛みを誤魔化すためか、彼は毎日のように酒を飲んでいたため、みるみるうちに顔色が悪くなり、新入社員の持つフレッシュさなど完全に失われていた

が、それでも自分が抜けると迷惑になるといって、ＧＷ前最後の勤務日まで頑張っていた

今頃、足の痛みから解放されていると良いのだが・・・

つうことでＧＷである

俺も上洛を果たした

やはりシャバの空気はうまい

つづく