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刑務作業レポその一

自動車工場と言えば、無数のロボットアームが車を組み立て、人間なんてあんまりいないようなイメージを持っているかも知れない
が、実際は違う
ロボットもいるが、あいつらは万能じゃない
あいつらはでかく、ゴツイが故に細かいことはできない
そういうところは人間の出番だ
ベルトコンベアー上を流れる車体にありとあらゆるパーツをくっ付ける
そう
俺の仕事は至って簡単だ
車とともにコンベアーに乗り、必要なパーツを制限時間内に全てセットし、コンベアーを降りる
そしたらまた持ち場に戻って、上流から流れてくる車をまた同じように組み立てる
今日、俺はバンパーを車体に取り付けるためのパーツとウォッシャー液の配管を無限にやっていた
初めはアヘ顔になるくらい忙しないが、慣れてしまえばブログの記事を考えながらでもできる
ただ、ずっと立っているので腰に来る
それに、慌ただしい作業なので油断しているとすぐに間違える
手順を間違えたまま、流してしまうとリコールの原因になったりするので、ミスったらすぐに紐を引かなくてはならない
この「紐」は天井からぶら下がっていて、こいつを引くとライン内に警告音が鳴ったり、止まったりする
俺も今日、何回か引いた
少しでもミスったり分からないことがあったり、エラーが起きたりしたら、直ちにこの紐を引かなくてはならない
ちなみに紐は二種類あり、黄色を引くと警告音、赤を引くとラインの強制停止になる
警告音がなると、すぐにハンチョウとかが飛んできて、トラブルシューティングにあたる
そして、5分に一回くらいは誰かがミスって紐を引き、この警告音を鳴らすので常にどっかしたから警告音がしている
工場で働いている人間の多くは期間工という、アルバイトみたいな連中なのでみんなすぐにミスったりして紐を引く
紐を引くと警告音が鳴る
実に賑やかだ
というかうるさい
耳栓がないと耳が悪くなりそうだ
まあ、あんまり書きすぎると明日のネタもなくなるので、こんなもんで
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