公開結社豪泣部

古今東西、キチガイといえばババアと相場が決まっている

その話をしよう

俺が今住んでいるのは会社が借り上げているのは、社宅とかではなく、団地である

故に、一般人も住んでいる

まあ割合にして２割くらいだろうか

その中に

いるのだ

そう

キチガイババアがな！！！！！

このキチガイババアさんはどうやらゴミ出しにパラメーター全振りしていらっしゃる様子

どうやら、ゴミステーションにたくさんある、我々の出したゴミ袋の中をいちいちチェックしているらしい

それで、一つでもそっからペットボトルだの空き缶だのが出てくるともうアウツ

待ってましたと言わんばかりに突撃してくるのである

突撃方法は主に二つ

会社に苦情の電話を入れる

こいつはまだいい方

そして。もう一つは・・・

ダイレクト突撃

キチガイババアが部屋を訪れてくるらしい

俺の横の部屋はもう二回キチガイババアアタックを受けたそうな

今日も朝夜勤から帰ってくると、我々の住んでいる部屋のドアの前にペットボトルと空き缶が並べて置いてあった

異様な光景

「ゴミの中にペットボトルと空き缶が交っていましたので、お返しいたしますね！！！」

とでも言わんばかり

ちなみに、何故かここの自治体指定ゴミ袋には自分の部屋番号と名前を書く欄がある

こいつを埋めてゴミを出さないといけない

なんとキチガイババアに優しい仕組みなのでしょうか！

だからキチガイババアはゴミをチェックし、気に入らないものがあればそれを出した部屋の元へとアタックすることができるのだ

しかし

まあ確かにそうだな

ゴミの分別は大事だな

とはいえ

キチガイババア様、

キモ過ぎィ！！

つづく

今日の俺は、昨日の俺よりも進化した存在であるべきだ

これは俺の行動指針の一つ

俺の嫌いな「自分」という存在の価値を少しでも高めていくことによって、自分自身をいつか赦せる日が来るはずだという発想が、この指針の根幹にある

そう

かつての学生時代は良かった

大学に行けば、講義を聞いたり、居合の稽古をすることで、何らかの形で毎日、前に進むことが半ば自動的にできたからだ

だが

しかぁし！

ムショに収容されてからの俺は基本的に停滞している

だってそうだろう

社歌をひたすら歌ったり

本来、俺の業務とは何の関係もないはずの刑務作業を何か月もやったり

大凡、無意味無価値な時間を空費しまくっている！！

気がする！！

うがああああああああ！！

耐え難い

実に不愉快

これはマンネリズムである

唾棄すべきもの

嫌いだったはずの勉強が今になってしたくなる

俺の今送っている生活が、時間の空費でないことの証として、何か新ネタを日々脳に取り入れたい

そういう衝動

当面はこの気持ちを公務員試験の対策にでもぶつけよう

つづく

俺がカードを使えるのは一度だけ

このことで俺は現在、頭を悩ませている

そう

転職についてだ

俺は転職する

これは確定事項

でその際の選択肢は二つ

民間か公務員

今のところ公務員を目指しているが、それはなりたいからではなく、比較的容易だからというだけだ

だが、それだと俺の持っているカード、即ちあの会社で勤めていたという一発芸が無効化してしまう

だってそうだろう

公務員になるには、試験をパスすればいいだけ

経歴なんて関係ない

それに対し民間は経歴で決まる

この違いが俺を悩ませる

俺が公務員になろうとした場合、あの会社での経歴なんて無意味になってしまう

そして、一度公務員になってしまえば、また民間への就職など恐らく不可能

公務員の仕事がどれだけ嫌になっても、俺に残された道など無くなる

リスクヘッジができなくなるのである

それに対し、俺が今の会社から違う民間企業への転職を試みた場合、俺の経歴はきっとある程度の有効打にはなるはず

自分で言うのもあれだが

腐っても自動車メーカー

腐っても東証一部上場

腐っても超有名企業

なのだから

そうして俺が違う民間企業へと転職し、それでも気に入らなかったら公務員を目指せばいい

そうすれば、俺が手にする選択肢は二つになる

①転職先の会社が気に入り、そのまま居続ける

または

②その会社もだるかったので、公務員になる

何度も転職を繰り返すと流石にマズイので、二回目の転職先は流石に公務員を選ぶ

だがしかし

この今の会社から違う民間企業への転職ルートには大きなネックがある

時間

こいつである

これは俺の予想だが、２０２０年の東京オリンピック終了後、この国はまた不景気になる

オリンピック景気のあと、その反動でオリンピック不況になるのは歴史的にも普通の話

即ち、この国がまた不景気になるまでのタイムリミットはあと三年も無い

そうなると、俺があの会社でいくらかの経験を積んだ後、違う会社に転職しようとしても、オリンピック不景気のせいで転職ができなくなる可能性がある

転職するなら、今の会社に最低でも三年は勤めてから、というのが一般論だが、それでは間に合わない

行動を起こすなら、有効求人倍率が高いうちだ

文系の転職などただでさえ至難だというのに、そこに不景気などが加わったらお終いである

そういうことなら、今すぐにでも公務員ルートになれば良いではないかとなるが、そうすると先ほども述べたようにリスクヘッジができない

それに俺が今持っているこのカードを、何もせずに手放すのは正直惜しい

という板挟みに苦しめられている

ああああああああああああああああああああああああああ

どーすりゃいーんだー！！

まあこういうときはあれだな

第三者に相談だな

幸い、俺は転職してあの会社に来た男を知っている

オリエンテーションのときに親しくなったやつだ

一度、彼に相談してみよう

転職経験者の彼が、俺のこのジレンマに対し、どう答えるのか

果たして、俺の未来はどっちだ！？

つづく

足の小指の爪が割れた

昨日、初めて気が付いた

え

何故に！？

安全靴履いてるのに！？

かなんなあ

つか痛いんやが

安全靴、硬いから指が痛いんやが！

むしろ危険靴だナ☆

つうことで俺

今日は花の土曜日！

つまりは花土

これぞ強さの証

しかしあれだな

ずっと工場で同じことやり続けていると、悟りを開きそうになるな

ちょっと前までは単純作業の無限ループで気が狂いそうだったが

今は狂気を超え、むしろ静かな境地に到達しそう

ブッダと俺が並ぶ日も近いぜ

つづく

ＭＲ――――――――

日本語で言うと医薬情報担当者

平均年収７００万というすげえ資格である

どんな仕事かと言うと、薬の営業

に近いことをする

営業ではない

病院とかお医者さんに薬を買ってもらえるように「促す」仕事

「売る」んじゃない

「促す」だけ

なんか、法律の関係でメーカーから直接売るのはＮＧらしい

だから、「促す」だけ

ちなみにこのＭＲ、なんと大手製薬メーカーだとどこも１０００万は超える

更にＭＲになるためのハードルは低く、学歴も学部も関係なし

どんなやつでも受けられる

この話を会社の同期に話したら、物凄い勢いで食い付いてきた

余談だが、あの会社の新入社員の多くは転職に関心がある

彼もその例外ではなく、俺のＭＲの話にかなり乗り気

最早ビンビンである

が

この話には裏がある

ＭＲの仕事は凄まじく大変らしいのだ

俺のおかんは薬剤師だが

「ＭＲはやめとき」

と口を酸っぱくして言っていた

具体的にどうヤバいのかは分からない

だがまあヤバいヤバいと言われているのだから、きっとヤバいのだろう

が、乗り気になってビンビンになっている同期の彼を見ていると、そんなことを言えなくなってしまった

無論、その同期がどう行動しようと、そいつの勝手だが、俺の言葉のせいで将来後悔するようなことにはなって欲しくないな

つづく