公開結社豪泣部

今日は久々の座学

正直言うと眠かった

というか半分くらい寝てた

だって

やってること

ちょーくだらないんだもん

例えば

学校と会社の違いをグループワークで列挙してみよう！

とか

社是に込められた意味

とか

何だよこれ

ナメてんのか

もっとこう！

詐欺師が使うようなテクニックとか教えろよ！！

自動車の国内市場なんて、正攻法じゃどうせすぐに限界が来る

そんなのサルにでも分かることだろう

まあそういうわけで寝てましたハイ

あとはあれだな

テストがあった

自社製品に関するテスト

写真を見て、この社名を答えたり

自社の技術についての問題とか

そんなん

正直あんま勉強していない

故に四割くらいしか分からんかった

大体アレなんだよなー

他社が持ってる同じような技術を名前変えて、あたかも自社独自の技術です！みたいにするの止めろよな

ややこしいんだが

まあとは言え、テストをごまかさなくてはならない

仕方無いので俺は左のやつの答案を見た

研修中、ずっとモンスト？やってるこいつ

あまり出来てそうには見えないが・・・

堂々と見た

俺に見せたまへ！

そう言わんばかりに

が

そいつも４割くらいしかできてなかった

はあ

だめだなーこいつ

で次

今度は右のやつ

ハゲ散らかしたデブ

本当にこいつが新卒なのか・・・？？

と思うレベル

あまりにも気持ち悪いので堂々とは見なかった

が

そいつに至っては３割くらいしかできてなかった

おいおいおいおい

しっかりしろよ！

デブでハゲで不勉強って何なんだよコイツ

マジでどいつもこいつも大したことねーなー

しゃーないので俺は分からないところを空欄にして、

自己採点のときにテキトーに答案を埋めて、でっち上げた

テストの採点なんて泥臭いこと、どうせ人事？だか総務のやつはならないだろうと踏んでいたが、本当にその通りになったのだ

ガッバガバの自己採点

そうして俺の答案は８割できてる答案になった

イイねえ

こういうのが社会人にとって必要なスキルなんだよ

だろ？

流石俺

つづく！

同期の一人が辞めたらしい

俺と同じ班のやつ

接点はなかったけど、同じ大学のやつ

はええなあ

まあでもかなりの問題児だったらしい

確かに、なんかＤＱＮっぽかったしなあ

あ

ちなみに

回想編は昨日で終了な

つうことで今日からまた平常運転

今日は引っ越しがあった

刑務作業用のムショから、研修用のムショへ

最初に俺がいたムショ

六畳一間の部屋に二人

大童貞＆将童貞との共同生活に比べれば、遥かにストレスフリーだぜ！

あいつらの顔が視界に入らないだけで幸せである

ＹＥＡＨ！

つづく

一階に降りた俺の視界に飛び込んで来たのは、死したサエキさんであった

「サエキさん！？どしたんすか！？」

と

そう俺が叫ぼうとするよりも先

サエキさんはこう言った

「金貸してくれ！」

！？

なんだこれ

どーなってる！？

が

細かい話は後

取り合えず、ポケットに手を突っ込む

幸い、金はたくさんあった

この国の大卒初任給くらいは俺のポケットに入っていたのだ

テキトーに日本円で７０００円くらいをサエキさんに渡すと

サエキさんはすかさずそれを嬢に渡した

それでようやくサエキさんは人心地ついた

その後、店を後にし、タクシーに乗り込んだ

さて！

何があったのか聞かせてもらおう！

「さっきのは何ですか？」

と俺が聞くよりも先に、サエキさんが発言する

「金を渡すタイミングを間違えてん」

話はこうである

日本の風俗のように、レジがあるわけではない

金をやる前なのか終わった後なのか

よー分からん

じゃあもう、先に金を払ってしまえば話は済むことである！

そう考えたサエキさんは金を最初に支払った

が

それがめんどうの始まり

嬢はそれをどうやらチップとして受け取ったらしく、終わった後に料金をまた請求されたらしい

英語とかタガログ語とか話せないサエキさんは、自分の意図を説明できず・・・

そして金をあまり持ってなかったが故に、俺から借りる羽目になったんだとか

それが顛末である

まあ今から考えると、嬢にしてやられただけなのかも知れないが

俺は嬢が金の話をしだしたら出せばいいやと思っていたので、そうはならなかった

こう考えると日本の風俗はちゃんとしてるなー

つづく

今日は刑務作業終了という記念すべき日である

故に回想シリーズを今日は休む

さて

刑務作業終了といえば

俺はさぞかし嬉しいことだろうと想像されるのではなかろうか

無意味

無価値

無意義な時間が遂に終わったのだ

きっと嬉しいはず

そう思うだろう

が

正直言って複雑な気持ちである

刑務作業がないのは嬉しいが

本配属がまた一歩近づいてしまったというこの恐怖に取りつかれている

本配属・・・即ち販売会社への出向である

良いうわさを全くと言っていいほど聞かない出向

片道切符の出向

あの会社は本社の人間を何故か全国にある自動車販売会社に出向させ、営業をさせている

だから採用人数もバカみたいに多い

そして、自動車販売といえば、誰にでもなれるような仕事である

過剰なノルマに押しつぶされ、離職者が後を絶たない

そんな仕事

俺はそんな仕事をするために大学を出たのだろうか

大学とは言うまでもなく、教育界の最高峰である

その大学に

入った意味

出た意味

浪人して入った意味

受験勉強して入った意味

そのすべてが揺らぐ

そのすべてが疑わしくなる

今の俺は、かつての俺が支払った対価に見合うだけの価値があるのだろうか

高３の俺が

浪人の俺が

今の俺を見たらどう思うだろうか

俺は在りし日の自分に今の自分を胸を張って見せることができるのだろうか

答えは否である

自動車販売なんて、高卒にもできる仕事である

高卒にやれるようなことなら、高卒にやらせれば良い

大卒は大卒にできることを

高卒は高卒にできることを

それが道理ではないのか

じゃあ大卒にしかできないこととは何なんだ

理系ならともかく、

文系の場合、正直よく分からない

が

少なくとも自動車販売なんかじゃない

自動車販売なら、別に高卒でもＦラン卒でもできた

即ち、浪人する必要もなかった

テキトーに受験して、テキトーな大学に入ってもなれる

というか大学に行かなくてもなれる

故に今の俺は、過去の俺を裏切っていることになる

こんなの嫌だ

話が長くなってしまったが

俺が願うことはただ一つ

俺が浪人した意味

俺が大学に入った意味

俺が大学を出た意味

それを確立してくれるだけの身分になりたい

それが具体的には何なのか、定義が出来ていないが

俺はずっとそれを探し続けている

つづく

おいおいマジか

そんな感じでピッパラを引き抜く嬢

それで終わった

俺の戦い

俺の冒険

それは終わったのだ

その後は嬢とテキトーに世間話をした

嬢は特に俺に「お前やせすぎだろ」とめっちゃ言ってきた

なんでそんなに痩せてるの？うらやましい

つか筋トレしようよ

とかあけすけに言ってくるので俺は正直驚いてしまった

それに嬢はスマホをいじりだしたりと、本当に自由に過ごした後、俺に服を着せ

俺は嬢に金を払った

料金は決まっていない

チップ代とかで変動する

嬢との交渉で決まるシステムらしい

取り合えず俺はでも、交渉なんてめんどうくさかったんで、相場より多めの金を払った

日本円で７０００円くらい？？

だった気がする

嬢はそれを受け取った

もっとくれよ！とかそういう面倒くさいことは何も言われなかった

助かったぜ

金の清算も終えた俺は嬢に連れられ、部屋を出て

一階へ降りる

あとはサエキさんと合流して、帰るだけだ！

そう思っていた俺なのだが

どうやら一筋縄では行かぬようだ、ということに気が付いた

一階へ降りてみると、明日のジョーのごとく椅子に座っているサエキさんの姿があったからだ・・・

つづく