――――――大阪、梅田
某高層ビルの一室にて・・・
俺はリクルート社の人と話していた
リクルート・・・
伝説によれば・・・
今まで定年退職した人が5人くらいしかいないという企業である
だから俺は当然、若い人が出てくるのかと思っていたが・・・
出てきたのはおはであった
そう
このおはこそ
転職エージェントである
簡単に言うとハロワの民間バージョン
古臭く言うと職安の民間版
俺はこのおはに
公務員試験に失敗したこと
今の会社での将来は到底考えられないこと
仕事への適正が全くないこと
等々
うつ病のこと以外は一通り話した
うつのことはややこしいので、黙っておいたのだ
ということではあるが
この転職エージェントのおは
怖い
何だかめっちゃ威圧感ある
どうしてだろう
そう思っていると、なるほど
結婚指輪をしていない
独身中年女性というものは往々にして、抜身のオーラを放っているものだが
この転職エージェントも例外ではないらしい
そんな威圧感を感じながら、話は俺の大学時代のことに対して及んでいた
さてさて
何を話したものか
俺はとりあえず、居合道部のことと
ビジネスコンテストに出たことを話した
モテる男になれるアプリ、というビジネスプランで勝負をした話である
正直この2つくらいしかない
が
このビジネスコンテストの話をした途端
おはがとても前のめりになった
嗚呼
きっと中年独身女性として、モテる男になれるアプリについて、いろいろと共感を覚えるところがあったのだろう
俺はそう解釈した
それから、俺がこのふざけたアプリの構想を練るうえで、統計データとかをこねくり回していたことを話すと、
「そういう仕事に適性があるんだと思います!」
となり
まあ確かに俺自身、市場分析とかリサーチとかなら比較的得意そうな類な気がする
少なくとも、今のように人を相手にすることよりも、数字やデータを相手にすることの方が圧倒的にやりたいことではある
それに加え、これらの仕事は成長産業の一つでもあったので
俺の転職の方向性はそういうベクトルに決まった
と、いうことで
久々にまともな記事を書いたぜ
つづく