カウンター
罪悪感

「店長、夕方になると罪悪感を感じているらしいねん。言ってること、やばいよなあ」
今日・・・
俺の隣の席で仕事をしていた、同期の女が話しかけてきたのだが
俺はその言葉にかなりドキッっとしてしまった
罪悪感・・・
まさかこの言葉をここで耳にするとは
最近は大分マシになったが・・・
一時期は俺もずいぶんと悩まされた
朝、俺の胸を埋め尽くす罪悪感、絶望、不安・・・
どうしようどうしようどうしよう
何も起こってないのに、何故かそんな思考が堂々巡りしてしまう
が
昼の3時くらいになると、大抵は平常心を取り戻せるようになる
そんな生活を送っている俺からすれば、夕方になると罪悪感を感じる、という店長の発言が非常に気になっていた
言うなれば俺の逆バージョン・・・
つまり精神的に何か問題を起こしているのだろうか
あれこれと推測してしまう
夕方に絶望するのは、非定型うつの症状の一つではあるが
仕事超大好き人間の店長に限って、それはない
そう考えると何だ・・・??
分からない
だがしかし
ここで、下手に店長の発言に対して理解を示してしまうと、この同期の女に俺までやばいやつ認定されてしまいかねない
それだけは避けたい
故に
「罪悪感を感じるなんて、どういうことなんやろうなあ。想像できひんわ・・・ははは」
俺は思いっきりしらばっくれることにした
効果はてきめん
「言ってることまじでやば過ぎるよなあ。普通に引くねんけど」
同期の女も完全に俺の尤もらしい返答に同意している
嗚呼
やっぱりそうなのか
普通の人は、罪悪感なんて日常の中で感じたりしないよな
これがきっと普通の感覚
とはいえ、この同期の女も店長と仲良くしているように見えて、裏ではそうでもないんやな・・・
俺にはできない芸当である
つうことで店長の暗黒面を垣間見た一日でした
つづく
PR
忍者ブログ[PR]